今回は、平野区加美にあります「日本ラック株式会社」様を訪問させていただきました。 昭和43年の創業当時から、表面処理用治具メーカーとして日本の製造業の裾野を支えてこられた会社です。 「治具」という言葉を耳にしてもあまり想像がつきにくいかもしれませんが、「治具」とは何かの製品にメッキや加工等をする場合、その製品を支えておく為の道具をいいます。 皆様の身の回りにあるものでもたくさん「治具」を使って加工されたものが存在します。 |
平成11年5月に新工場を加美に建設され、最新の機械設備を完備し、顧客のニーズに応えられるよう日々努力されておられます。 代表取締役の兵頭宏行社長は、日本ラックの強みを「提案型の治具メーカー」とおっしゃっており、常に加工する媒体の変わる治具を、ただ単に受注するのではなく、より良い加工が出来るように提案することを第一に考えられておられます。 |
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左:日本ラックオリジナルの |
右:コーティングフロー図 |
メッキ用治具において、コーティングをすることにより、対象となる製品のみにメッキを施すことができ、また、治具そのものの耐久性を高めるという役割を果たします。
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上段左からの工程で治具は製造されます。治具は、下段右のように製品を固定するために用いられます。この治具は、二輪車のブレーキ部品をメッキする為に用いられます。
左から、材料の切削・焼付け・溶接・コーティングと社内ですべてを行える体制を整えており、製造業ならではの様々な技術を間近に目にすることが出来ます。
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日本ラックの皆さん |
昨今、日本の多くの製造メーカーが海外に移行している中、日本ラック様のような、顧客に対するきめ細やかなサービス、そして、何より物づくりの裏づけとなる高い技術力を目にしますと日本の製造業のレベルの高さを実感させられます。
今後とも日本一の治具メーカーを目指して頑張ってください。
(担当:河瀬) |