税理士法人

ジョイン合同税理士事務所

今回は、大阪市でバッグを中心とする革製品の卸売業を営まれている㈱h.art.s様にお話を伺いました。㈱h.art.s様は、当社にて会社設立からお手伝いさせて頂き、今年で5期目に入られました。創業期を終えられた萩原社長に創業から現在までと、これから先の事業についてお伺いしました。当社のお客様は設立間もないお客様も多いため、今回はこれから起業を考えられている方や創業したての方向けにお話しを頂きました。 　 ジョイン：　まずは、事業内容や主力商品について簡単に教えてください。 　 萩原社長：　服飾雑貨商品のデザイン企画、国内及び中国で生産委託（OEM）した商品を輸入し 販売しています。主力商品は紳士鞄　、紳士革小物、婦人鞄、婦人革小 物、ステーショナリー革小物、生活雑貨等です。 　 　 　 ジョイン：　アパレル業界でのキャリアと独立のきっかけを教えてください。 　 　 萩原社長：　芸術系の大学を卒業後、鞄、服飾雑貨の会社に就職して以来、時計アクセサリーのメーカー、靴のメーカーを渡り歩き、総合商社では多くのブランドを任され商品企画及び生産管理、仕入れを行い、国内外で多くの人脈作りに役立ちました。 これらの多くのノウハウと人脈を基に沢山の方々のご協力を頂き独立への道と繋がりました。

ジョイン：　起業から5年目になります。 　企業前にイメージしていたことについて、想定通りにいったことやそれを上回ったことを教えてください。

萩原社長：　自分の企画した商品がたくさんのエンドユーザー様に受け入れられた事。ファッション業界が低価格派層と高級志向派層に大きく二極化する事を予測していたため、低価格派層にはOEMによる商品を中心に高級志向派層にはハウスブランドという形で、二極化に対応した商品開発・ラインナップをすることができました。実際に市場にスムーズに適合出来ていると感じます。


ジョイン：　逆に想定通りにいかなかったことを教えてください。

萩原社長：　自己資金不足や会社としての実績不足の為に、設立後に銀行融資で運転資金を調達する際に、希望金額が調達できなかったことです。


ジョイン：　特に、資金力が必要になる卸売業を営む㈱h.art.s様にとっては、創業期のこの問題はかなり重要でした。ただ着実に実績を重ねるごとに金融機関からの評価も上がり、資金調達もしやすくなってきました。 ただ、特にアパレル業界全体の問題として、20・30代の洋服等への支出額が減ってきています。皮革製品では、どうでしょうか？

萩原社長：　ファッション全体がカジュアル志向になり、皮革製品にもその影響が感じられます。

ジョイン：　貴社のマーケットにも、影響はありますか？

萩原社長：　全体として影響はありますが、唯一の物であったり、弊社の”Trois　Clefs”ブランドの様に明確な拘りがある商品には、たとえ高額であっても可能性を感じています。

＜Trois　Clefs＞

ジョイン：　最後に、貴社のこれからの目標・展望を教えて下さい。

萩原社長：　WEB販売の強化。MADE　IN　JAPAN　製品の開発。また、革製品以外の商品への挑戦によって、販売ルートを拡大し売上高及び営業粗利の成長を3年計画で考えています。 また、販促を充実させハウスブランドをナショナルブランド化し異業種企業とのライセンス契約やコラボ企画など多様性のある商品開発を行う事を目標としています。

ジョイン：　創業期に着実に実績を重ねられ、これからの展開も楽しみにしています！ お忙しい中、ありがとうございました！

《社長／企業データ》 【会社名】　株式会社　h.art.s 【代表者】　萩原　浩 【”Trois　Clefs”ブランド：URL】http://trois-clefs.com/