今回は、デザイン製造卸業を行う「株式会社 有恒社」様をご紹介させて頂きます。代表取締役社長 三留啓司様にお話を伺いしました。
・御社の簡単なご紹介や社内の雰囲気を教えて下さい。
弊社は「デザイン製造卸」の事業コンセプトをもとに東京・大阪を拠点に
・繊維デザイン事業:繊維製品のデザイン・生産
・空間デザイン事業:オフィス等の空間デザイン
・コミュニケーションデザイン事業:各種販促物・印刷物のデザイン・生産
を行っています。
多様な洋服ブランド様の商品づくり、企業様のオフィス空間づくり、製品のブランディングやパッケージづくり等を企画から生産まで担当させていただいております。
・この業界での業歴や会社の歴史を教えて下さい。
弊社は昭和51年大阪市で誕生しました。当初は文房具の販売、いわゆる「街の文具屋さん」からスタートしましたが、現在に至るまで時代に合わせて事業を展開してきました。よく「さまざまな事業をやっていますね」と言っていただきますが、弊社としては一連の流れによって展開してきたと考えています。
まずは、文具屋さんが法人営業にのりだしました。法人様に出入りするようになると、オフィス家具のニーズ、レイアウトのご相談が出てきました。また、文具のついでに名刺や封筒の印刷はできるかというニーズがでてきました。これらが今の空間デザイン事業やコミュニケーションデザイン事業となりました。印刷物に関して、デザイン性が求められる時代となり、自社内でグラフィックデザインを完結できる体制を整えました。
また、紙媒体用に整えたグラフィックデザイン部門でしたが、前職が繊維関係であった社員が入社したことで生地のプリントにも転用・展開していくこととなりました。これが現在の繊維デザイン事業となりました。
50年をかけて現在の形になったところですが、今後ともお客様や仕入先様、また時代の声をよく聞いて事業を発展させていただきたいと考えています。
写真は、繊維事業の展示会を行った際のものです。
・同業他社と差別化を図っている点や、こだわりを教えてください。
デザインするだけではなく、積極的に各協力工場様にも訪問し、実際の製造過程にも参加させていただくようにしています。現場で職人の方々に教えていただくことや、発見したことを新たなサービスに生かしていくサイクルを大切にしています。
・今年の春から代表取締役が代わり、三留啓司様が就任されましたが、
普段気を付けていることや大事にしている考え等教えてください。
歴史は1日でつくることはできません。先代が大切にしていた「お客様はもちろん仕入先様とも良好な関係を築き、三方よしの取引」を常に心がけています。
これは先々代から続く弊社のルールであり、今後も変わることはありません。
・御社のこれからの展開、取り組みを教えてください。
全ての事業、特に繊維デザイン事業において、国内での製造比率をより高めていくことを念頭に日々取り組んでいます。今後はそれらに必要な投資をしていく予定です。
本日はお忙しい中ご対応頂きありがとうございます。
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