今回は、大阪市で歯科技工業を営まれている株式会社 プロスデンタルラボラトリー様をご紹介させて頂きます。株式会社 プロスデンタルラボラトリー様は、得意先である歯科医院から患者さまの歯型を回収し、入れ歯、差し歯、ブリッジ、インプラント等々、患者さまお一人おひとりに合わせて様々な歯科技工物を提供し、長い一生の折々の場面で患者さまの歯とお口の健康を支えています。 |
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上から、歯型から作成した模型、
インプラント、入れ歯の模型です。
患者さまのデータを頂き、模型を 作成。患者さまにご確認いただき、 改善点を確認します。 |
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(作業現場 写真左→銀歯研磨作業) 銀歯は最初くすんだ色味なのですが、 磨いていくとピカピカの銀歯になります。 |
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歯科技工業の現状を教えていただきました。
「日本の歯科は、他の科と比べて桁違いに医療費の抑制が行われています。歯科技工は、要求される技術レベルが高く、手間と時間のかかる仕事です。歯科の医療費が下がると、歯科医院は生き残りをかけて、原価をぎりぎりまで落とそうとします。歯科医院の原価で大きな割合を占めるのは、材料費と人件費、外注の技工料金です。もう既に、ほとんどの歯科医院で人件費、材料費は限界に近く落としていますので、今でさえも低い技工料金をさらに落とそうとします。歯科技工士の職業として真っ先に思い浮かぶ苦労は、なんといっても精密で小さな義歯を作成、修復することなので、ミクロの細かな作業がずっと続くことです。ちょっとした不注意や手先のブレが患者さんの装着感にマイナスとなって現れてしまいますので、常に集中力をキープすることが大切です。」 差別化を図っている点、こだわりについて教えて頂きました。 「弊社ではフレックスタイム制を導入しています。歯科技工業界で導入しているのは極めて珍しいかと思います。始業と終業の時間を会社で一律に決めるのではなく、従業員自身が決めることで、仕事とプライベートの調和を図りながら、充実感をもって働けることを目的としています。」 最後に一言頂きました。 「モノづくりの業界は、どの分野でも「手作り」から「機械化」へと流れています。しかし、歯科技工士という職業は、一人ひとりの患者さんに合うように工夫しながら歯科技工物を作るオーダーメイドの世界です。歯科技工の分野でも機械化が進んでいるとはいえ、手作りの工程が無くなることはありません。今までの知識を活かし、お客様のご要望を形にするだけではなく、さらにより良い環境で従業員が働ける方法も日々模索しております。」 社長は、歯科技工士を守りたいという熱い気持ちをもって日々仕事に取り組まれております。今後のますますのご発展を心よりお祈りすると共に、弊社も微力ではありますが、全力でサポートさせて頂きます。 お忙しい中取材にご協力頂きありがとうございました。 |
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『株式会社 プロスデンタルラボラトリー』 |