備えあれば憂いなし |
平成十六年の新春を迎え、謹んでお喜びを申し上げます。 新しい年になり、今年こそはと思うことが色々あると思いますが、小さいことをひとつでも実行、実現したいですね。 さて、この時期になりますと新聞やテレビ等で阪神淡路大震災の特集記事や南海地震、東南海地震の記事を目にする機会が多いと思います。あの悪夢のような大震災から早いもので9年が経過し、建物や道路等の建築、構造物等は元のようになったと思いますが、被災された方の心的経済的な苦労は計り知れないものだと思います。 しかし、9年も経過すると、当時の記憶が薄らぎ、企業活動においてその対策を考えている方はあまりいないような気がします。工場や事務所内において、商品や書類が高く積まれ、倒壊防止の措置が取られていない場合、またコンピューターで資料や記録を管理されていますが、そのバックアップ等の対策がない場合、緊急時の社員や取引先等との連絡方法が無い等その他たくさんあると思います。また間接的に、仕入先や取引先が被災した場合その商品、材料等が入手できなかったり、商品を販売できなかったりと色々な経営上のリスクが付きまといます。これら全部の対策を打つのは一朝一夕にできることだとは思いませんが、年に一度は会社に起こるかも知れないリスクを想定してその対策をたて、万が一のときは、その被害を最小限にすることが大切だ思います。 企業を取り巻く環境の中で、起こるかも知れないと思っているより、起こったら如何にすべきかを常に考えて、その対応策を考えておくことが重要だと思います。 |
ISO(2) |
前回のISO9000に引き続き、今回はISO14000についてご紹介します。 ISO14000もISO9000と同様に、企業・組織の業務の仕組みに対して客観的な評価(認証)を与える、国際的なマネジメントシステム規格です。ただし、ISO9000では企業の商品やサービスの品質への継続的な顧客満足の達成を目的にしているのに対して、ISO14000では企業・組織が与えている地球環境への負担を最小限に食い止めることを目的としています。具体的には、公害基準を守ること、エネルギーの節約、地球環境への負荷の少ない原材料や部品の使用、製品や部材の再利用、リサイクルなどのマネジメントシステムを構築させ、それらに沿った企業活動を実践していくことになります。 ISO14000取得のメリットとは・・・ ISO14000取得のメリットは、大きく分けて社外的効果と社内的効果の2つにわかれます。まず、社外的効果としては、「環境にやさしい企業」であることをアピールでき、企業イメージの向上と宣伝効果が期待できます。環境に配慮した企業活動を行っていることが証明できるため、顧客や取引先に安心感や信頼を与えることができます。次に、社内的効果としては、環境負荷の低減に向けて取り組むわけですから、省エネや廃棄物の削減といった無駄なコストの減少へとつながることは間違いありません。また、ISO9000の取得と同様に、企業が一丸となって一つの目標に向けて取り組むことによって、組織内部での責任と権限の明確化、組織全体の活性化にもつながります。 もともと、ISO14000の認証取得は、電気や機械などの製造業を主体に始まりましたが、最近では、サービス業や卸売業、建設業などにも広がり、取得企業の数も大幅に増加しています。今日、環境問題は、世界レベルでの深刻な問題となっています。それに伴い、今後、企業として環境問題に取り組む姿勢への注目はどんどん高まっていくことでしょう。 2回に渡り、ISOについてご紹介してきました。もはや、ISO取得は大企業に限らず、中小企業にとっても、企業の付加価値をあげていく材料として有効に活用できる存在なのではないかと思います。 |
ラグビー大学選手権 |
~学生最強関東学院大学・荒ぶる早稲田大学~ 感動しました・・・率直な感想です。最近、私自身テレビでラグビーを観ることがなくなっていましたが、今シーズンは知り合いが関東学院大学のレギュラーで出場していたので注目していました。関東学院大学は、選手権に入ってからも安定したラグビーでトーナメントを勝ち上がり、圧倒的な強さを発揮、「今年は関東学院。」と多くの解説者が予想していました。一方、前年度王者の早稲田大学は、一般学生グループによる信じられない事件が起こり苦しいシーズンの幕開け、シーズン中には早稲田ラグビー部OBでイラクに赴任していた奥大使が殉職するという悲しい事件も起きました。昨年度から、早稲田がスローガンに掲げている『アルティメットクラッシュ(究極の破壊)』は奥大使が考えたものでした。 早稲田の戦いぶりは、選手権に入ってもミスが多く相手のミスに助けられているような試合運びが続いていましたが、ようやく、準決勝の同志社大学戦において薄氷を踏むような勝利をものにし、ようやく眠りから覚めつつある感じをうけました。しかし、この時点では、関東学院と早稲田の力の差は歴然で決勝戦は関東学院の一方的な試合になると思っていました。 ~そして決戦へ~ 平成16年1月17日PM2:00国立競技場(東京)において、ラグビー大学選手権決勝が行われました。試合内容は、多くの予想を覆し前半から早稲田が魂のラグビーを展開しました。圧倒的フィジカルを誇る関東学院を自陣に釘付けにし、魂のタックルから素早い展開ラグビーで関東学院のゴール前に何度も攻め込み、まさしく、『荒ぶる』にふさわしいラグビーを見せてくれました。『荒ぶる』とは、早稲田が選手権で優勝したときに歌う部歌で、これを四年生に歌えることが名誉とされています。前半はドロー、しかし後半に一瞬のミスを見逃さなかった関東学院が初めてのトライ、その後も前半に窮地になりながらも反則を犯さずにディフェンスを続けた関東学院が怒濤のトライを重ね、結果後半5トライを奪った関東学院が33-5と勝利を収めました。得点差だけをみれば、一方的な結果に思えるかもしれませんが、一週間で問題を修正し決勝にひたむきなタックルと素晴らしい展開ラグビーをプレーした早稲田、そして優勝と予想され続けて決勝に臨んだ関東学院、プレッシャーをはね除けた両校が決勝で最高の試合を見せてくれたことに私は感動しました。最後に、残念ながら私の知り合いは一年生ということもあり決勝戦だけケガから復帰した四年生にレギュラーを譲っていたので出場していませんでした・・・ |
携 帯 電 話 |
現在、生活の中に携帯電話やパソコンがすっかり浸透しています。電話やメールという使い方だけではなく、様々な事に応用されています。 「VISAッピ」のメリットは現金や複数のクレジットカードを持ち歩かなくても、携帯電話が1つあればショッピングができるということです。 JR東日本でもNTTドコモのiモード端末で駅の改札を通過できるサービス「モバイルSuica」の実証実験を今年の2月から予定しており、これも「VISAッピ」のメリットと同様、現金やプリペイドカード、定期を持ち歩かなくても携帯電話が1つあれば電車に乗ることができます。 また、高齢者の様子を見守ったり、ひったくりやピッキングなどの犯罪防止に役立ったりと、持ち主を守る「用心棒」としても力を発揮しつつあるようです。 警報機器メーカーのホーチキと携帯電話情報サービス会社のインデックスが開発したシステム「S-mode」では、住居に取り付けた温度センサーやガス漏れ検知器から緊急事態を察知すれば、連絡が取れるまで繰り返し電話やメールが送られ、カメラを設置すれば5秒ごとに携帯電話から静止画を見ることができ、住居や高齢者の異変に気づくことができます。 ドコモシステムの「留守モード」も室内の様子を携帯電話で監視することができ、照明や鍵の開閉の確認も携帯電話から操作することができるので、犯罪防止に役立ちます。 これらの事が実際にサービスとして全国的に普及すれば非常に便利になります。しかし、一部の地域しか使えなければ、結局現金やカードを持ち歩くことになり、本当に便利とは言えません。また、現金やカードと同様に、携帯電話も紛失・盗難があれば悪用される危険性も十分にあります。さらに、これらの事はクレジットの使用料金や生活の監視というプライバシーの問題もかかわってきます。すべてを携帯電話1つで管理するということは、それだけリスクも大きくなるので注意が必要です。 |