愛のない決算書 |
先日、某信用組合の意見交換会に参加してきました。融資審査の上席、営業部の部長クラスの方などが出席され、7名の税理士とFPの方が数名参加されていました。 以前ジョインでも同様の議題でセミナ-を開催したことがあるのですが、その時はお呼びした金融機関の方がメガバンクからの出席でした。 今回の意見交流会は信用組合主催ということもあって、中小企業や零細企業の話題が中心となり、非常に身近なものに感じることができました。 具体的な事例を中心に、実際に企業側から提出された決算書について、信用組合から見た評価やランク付けについてディスカッションが交わされました。 なかでも頭を抱えてしまうのが、僅か数万円の赤字決算を組んでいる中小企業。 決算書は1年間様々な場面でついて回ります。1円の黒字と1円の赤字では、ある意味、天国か地獄だと思います。 数万円の赤字であれば処理のひとつで黒字にすることはできたはずです。 実際私も他の税理士事務所から代わってこられるお客様の過去の決算書を見て、驚くことがあります。 「延々と赤字の決算書」「仮払金、貸付金など資金使途が不明の決算書」 「不良債権、不良在庫が手付かずの決算書」「いまだに手書きの決算書」 顧問税理士は何のアドバイスもしなかったのかと、同業者ながら残念に思います。 積極的に財務体質の改善に取り組んでいる企業、それを支援する税理士事務所、金融機関から見た税理士への期待も強く感じられた意見交換会でした。 これまでも、これからも『愛のない決算書』だけは作らないと改めて思った1日でありました。 |
( 安 達 ) |
ウィキペディア |
皆さんは「ウィキペディア」という言葉をご存知でしょうか。 インターネットを利用されている方には馴染みのある言葉かと思います。 ウィキペディアというのは造語で、ネット上で誰でも自由に文章を書き換え可能なシステムである「Wiki」と、百科事典(Encyclopedia)を合わせたものです。言葉通り、ウィキペディアはインターネット上の無料百科事典のことです。 事典であれば、ヤフーなどの大手ポータルサイトでも既にありますが、ウィキペディアの特徴は特定の人間が作成したものではなく、閲覧している私たちが項目を作り、加筆することができる点にあります。つまり、誰もが執筆者になることが可能なのです。 そこで、当然疑問に思うのが不特定多数の人間が書き込みをするのだから、百科事典としての「質」はどうなのかということです。 実は、ウィキペディアには項目の削除や保護などができるボランティアが存在します。 特定の項目に人々の書き込みと削除が殺到して収集がつかなくなったり、ネットには付き物のいわゆる「荒らし」などが増えると、このボランティアの管理者が書き換えを止めます。 ちなみに英語版の項目は約127万あり(2006年7月現在)、その正確さは238年の伝統を誇る「ブリタニカ百科事典」に負けるとも劣らないという調査結果があります。英科学誌が自然科学分野の42項目を選び、出所を伏せて外部の専門家に検証してもらったところ、重大な間違いは両者で4件、小さな誤りはブリタニカで123件、ウィキペディアで162件という結果だったのです。 では、ウィキペディアというのは一体どのようなものでしょう。 実際に調べてみました。 我が国で最も著名な経営者「松下幸之助」と入力し検索。 目次には来歴・人物、各国・各団体より受勲した履歴、家庭、記念碑、主な著書等があります。 誕生した場所や丁稚奉公に出た後、有名な「ソケット」を開発した経緯。 そして「ナショナル」を立ち上げるまで、経営の神様と呼ばれるに至るまでの紹介。 更に有名な「松下はどのような会社ですか?」という問いに対し、「松下電器は人を作る会社です。 あわせて家電を作っています」と答えたエピソードも載っています。 文字だけではなく松下氏の銅像や、記念碑等の写真もあります。 ネットに限らず、事典を調べているときに「いつの間にか他の語句が気になって調べている」ということがよくありませんか。 私もつい他の語句が頭に浮かんできて、ちょっと調べてみようと暫く事典と向き合っていることがあります。 ウィキペディアで便利なのが、気になる語句があるとクリック一つでその項目に飛べるということです。 |
傷病手当について |
①病気やけがのため療養中(自宅療養を含む)であること
支給内容は、休業1日につき標準報酬日額の6割です。また期間としては4日目から1年6ヶ月の範囲で支給されることになっています。 |
給与からみた景気 |
①給与の支払い形態が時間給の場合
賃金の面では日本の景気が回復している、と先に述べましたが、民間企業に昨年1年間勤務した給与所得者(約4,494万人)について国税庁が調査したところ、平均年収は4,368千円で、平均年収は前年に比べ、金額で2万円、率で0.5%ダウンしており、平成10年以来8年連続で減少しているそうです。(国税庁 平成18年9月 民間給与実態統計調査より) |