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和輪話(わ わ わ)

私たちがクライアント様向けに毎月発信している事務所レターです。
少しでも旬な情報をお届けできれば・・・と所員ひとりひとりがネタ探しに奔走!の毎日です。
お得&おもしろい情報があなたにも見つかるかも・・・一度、のぞいてみて下さい。

令和3年 12月号

「2024年問題」

 『2024年問題』という言葉をご存知でしょうか? 働き方改革関連法が2019年4月から施行され、大企業から順次適用されており、2020年4月以降は中小企業も適用されていました。しかし、運送業、建設業、医師は適用業種の対象外とされており、施行まで5年間の猶予が与えられ、2024年4月の施行と先延ばしにされており、『2024年問題』と言われています。 では、2024年施行で上記業種(運送業、建設業、医師)にとって何が問題か?下記にまとめました。

①時間外労働時間(残業時間)の上限規制
 運送業:年間960時間
 建設業:年間720時間、月100時間未満、2~6ヶ月平均80時間以内
 医師:年間960時間、月100時間未満
 ※救急医療など緊急性の高い医療を提供する医療機関等については年間1860時間
運送業においては、長距離の運送業務から生ずる残業時間や荷待ち時間などによる業務の非効率性などにより長時間労働となっております。
 一方、建設業においては、短納期の発注に対応するためか他産業が当たり前となっている週休2日を取れているのは1割以下となっていたりとこちらも長時間労働が常態化しております。
 また共に共通しているのは、深刻な人材不足が背景にあるため先述した長時間労働に拍車をかけております。

②同一労働同一賃金
 正社員は非正規雇用労働者といった雇用形態に関係なく、同じ職場で同じ仕事内容に従事している従業員に対して同一の賃金を支払うという考え方のことで、各種手当てを正規・非正規に関わらず支給する必要があるため、今後は見直しが必要になります。

 このように、上記の『2024年問題』は一朝一夕には解決できません。人材不足という困難をどのように乗り越えていくか、今からでも問題解決に取り組んで頂きたく思います。
( 真 下 )
「カーボンニュートラル」

 昨今、世界を席巻している「カーボンニュートラル」という言葉。これまでのビジネスルールを一変させ、既存産業を崩壊させる可能性のある概念です。

 カーボンニュートラルとは、「温室効果ガスの排出が全体としてゼロ」ということを意味します。CO2の排出量から吸収量と除去量を差し引き、バランスをとって中立の状態(ニュートラル)にするというところから付けられた名称です。近年激甚化してきた気候変動を食い止めるニーズの高まりによるこの議論ですが、「カーボンニュートラル」は単純な気候変動対策というだけではなく、経済成長の次のステップでもあると言われています。温室効果ガス排出を実質ゼロにするための技術開発や、産業構造と経済社会を含む社会システムの変革が、国家全体の成長につながると期待されているからです。カーボンニュートラルの考え方は、CO2を一切排出しないということではなく、排出されたCO2を、地上や海の植物が吸収することによる炭素固定や、排出されたCO2を地中に埋めるといった新技術、排出権取引などで相殺し、実質的にゼロの状態にすることを指します。

 日本においては、昨年10月の国会の所信表明演説において菅義偉総理大臣が「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。しかし、再生可能エネルギーの推進や石炭火力の廃止などがなかなか進まない日本は、世界からすると既に周回遅れだとも指摘されています。

 脱炭素に向けた世界での主要な動きとしては、「ガソリン車廃止」と「炭素税の導入」という2つが注目されています。まず、「ガソリン車廃止」については、多くの国が2030~2035年を期限に、ハイブリッド車を含む、エンジンを搭載したガソリン車の販売禁止措置をとることを表明しています。自動車産業は日本における最大の輸出業であることから、もしこの業界における脱炭素の動きで世界に遅れをとってしまえば、巨額の貿易黒字と膨大な雇用が失われてしまうという警鐘も鳴らされています。また「炭素税の導入」についても、近年その具体的な導入時期を明言する国が増えてきました。脱炭素について考えるとき、「カーボンプライシング(炭素の価格付け)」という仕組みを用いた手法が多く検討されているのですが、「炭素税」はその代表的なものです。実際にEUでは、環境規制の緩い国からの輸入品に課税をする「国際炭素税」の2026年からの徴税が開始される、との発表が先日ありました。日本では、令和4年度の税制改正での炭素税の議論は見送られることとなりましたが、「カーボンプライシング」においても、無策のままでは、日本製品の国際競争力は低下し、世界から取り残される危険性があります。

 まだまだ実感の湧かない「脱炭素社会の実現」という目標ですが、簡単でないからこそ、その取り組みは産業構造を根本から変革する動きの伴うことが予想されます。30年後に一気にルールが変わる、というものではなく、例えば、生活消耗品に炭素税がかかってきたり、そもそも石油がつかわれた商品・製品が姿を消したりするなど、その期間の中でじわじわと身の回りの様々な事に影響してくる、そんな事柄であることは間違いありません。我々も、そう遠くない未来に脱炭素社会がやってくる、ということを念頭に置いて行動する必要があるのかもしれません。
( 石 橋 )
「自己紹介」

 皆様初めまして。本年5月に入社いたしました﨑山 沙樹(さきやま さき)と申します。まだまだ知識が及ばない部分も多々ありますが、皆様のお役に立てるよう、日々沢山のことを学び邁進して参りますのでこれからどうぞ宜しくお願い致します。

 今回は「わわわ」初寄稿ということで、少し私の紹介をさせていただきます。 私は成人式がド派手で有名な福岡県北九州市で生まれ育ち、関西に来て今年で9年目を迎えました。
 そして、すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ご挨拶をさせて頂いたときのお相手の第一声は9割の確率で「変わった(面白い)名前だね。」です。そうです、少々風変わりなセンスを持ち合わせた家族のおかげで少々変わった名前を名乗っています。
 皆様はご自身の名前の由来をご存知でしょうか。あるいは、お子様の名前にどんな想いを込められましたか?私の名付け親は歳が5つ離れた姉なのですが、「沙樹」という名前にこれといった由来はありません。と言うのも、「妹の名前なにがいいかな?」という母の問いかけに「え~、さきでいいんじゃない?」と当時5歳の姉が概ね適当に返した結果、「さきやまさき」が生まれてしまったからなのです。前述の会話から出生届の提出に至るまでに誰か一人くらい苗字と名前の兼ね合いを考えてくれても良かったのではないか…と思いましたし、授業で累乗を習ったときに「“さき”の二乗じゃん~!」と野次られた日には改名が頭を過ったこともありましたが、覚えてもらいやすいことを考えると今となっては結果オーライな気もします。これは余談なのですが、様々な事情で苗字が変わった結果の「さきやまさき」なのではないかと触れていいものなのか気にしてくださる方が稀にいらっしゃいます。ですが、私は生まれたその瞬間から「さきやまさき」を名乗っておりますのでご安心いただければと思います。
 長々と書いてしまいましたが、私の名前だけでも覚えていただけたら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。  
( 﨑 山 )

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