「外国人の雇用について」 |
現在日本で深刻な問題となっている人材不足・労働力不足を解消すべく政府が11月2日に「出入国管理法改正案」閣議決定しました。 現在外国人を雇用するには下記の一定の在留資格の範囲内において認められております。 (1) 専門的な知識・技術を有して就労する者 大学教授・経営者・弁護士、公認会計士等、医師、研究者、教師、機械工学等の技術者、通訳、デザイナー、介護福祉、調理師、スポーツ指導者、などが該当しますが、それぞれの資格に応じた職種にて就労する必要があります。 (2) 身分に基づき在留する者 定住者、永住者、日本人の配偶者等。これらの在留資格を有する者は、活動に制限が無いので職種制限はありません。 (3) 技能実習 技能移転を通じた開発途上国への国際協力が目的として、有期で外国人技能実習生を雇用することができます。 (4) 特定活動 経済連携協定に基づく外国人看護師、ワーキングホリデイが該当します。 (5) 資格外活等 留学生のアルバイト等が該当します。 上記の(4)(5)共に就労時間・職種に制限があります。 このように、現在外国人を雇用するには大きな制限があり、政府は今回の「出入国管理法改正案」においてその枠を拡大させようとしております。 内容はまだまだ審議が尽くされていませんが、以下が閣議決定された内容の一部です。 ★2つの在留資格の増設★ (1)特定技能1号(在留期間:5年 家族の帯同:不可) 不足する人材の確保を図るべき産業上の分野に属する相当程度の知識又は経験を要する技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格 (2)特定技能2号(在留期間:更新可能 家族の帯同:可) 同分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格 特に上記(2)の特定技能2号については、条件がかなり緩和されております。 確かに、近年弊社のクライアント様(特に製造業)においても人材不足から外国人技能実習制度を利用して外国人を雇用されており、外国人労働者の存在は必要不可欠になっております。今回の「出入国管理法改正案」が人材不足解消の為の有効な一手となれば良いのですが、国会において関連データの誤り、技能実習生の失踪からの不法滞在等、野党からも様々な問題が指摘されており、誰が見ても審議尽くされていない事は明らかです。 将来の日本を大きく左右する法案です。慎重な審議を願ってやみません。今後も国会の動きに注視していきたいと思います。 |
( 真 下 ) |
「”目覚め”で効率性向上!」 |
出社後の1時間は夜の約3時間に匹敵するとも言われたりしますが、集中力は1日中維持できるわけではありません。朝から集中して仕事を始めても、昼・夕方・夜(~残業)となると、生産性・効率性は落ちてきます。私も基本は頭が冴えている朝の時間帯に、優先順位の高いものに取り組むように心掛けています。ただし、そもそもこの時間にベストな状態で仕事をするには、"目覚め"が極めて重要となります。目覚めが悪いと、一日中ずっと眠たいなんてことも。起きれたものの眠気が覚めず、何もする気になれない、毎朝睡魔との格闘で一日の始まりからヘトヘトに疲れてしまう。こんな悪循環に陥ってしまうと、日中のパフォーマンスもなかなか上がりません。
皆さんは、毎朝どのように身体を起こされていますか?ジョギング・ペットとの散歩・コーヒーを飲みながらの読書など、様々な方法を耳にします。もちろん、朝はバタバタしていたり、眠気に負けてしまったり、なかなか自分なりの朝のルーティンを作るのは難しいことは事実です。 因みに、私は毎朝シャワーを浴び、ストレッチをしています。シャワーだけでも十分目は覚めるのですが、むしろその後のストレッチの方が個人的には大事だったりします。時間にして、約10分~15分程度。身体をほぐしながら、頭の中では優先度の高い作業や問題も思い出しつつ、その日のスケジュールを立てます。終わる頃には、道筋や解決策が見えていたり、気分的にスッキリしていたりすることもしばしば。この短い時間がその日1日の作業効率性を左右しているといっても過言ではありません。 この"目覚め"からもう一歩踏み込んだ、昨今話題になっている"朝活"を採り入れられている経営者の方も非常に多くなってきた印象を受けます。朝のエネルギーがある時間帯に、運動や語学に取り組んだり、新たな分野に挑戦をすることで自己の成長に繋がりますし、その会社の業績に直結しているケースが多いことも確かです。個人的にも、もう1時間ほど早く起きることを習慣化することで、新たな生活リズムの下、自身の将来的な生産性を高めていこうと努めています。 皆さんが日頃されている効果的な"目覚め方"やこだわりの方法等がございましたら、是非ともお教え下さいませ。 |
( 古 賀 ) |
「博士の愛した数式」 | |
皆さんは「ミレニアム懸賞問題」というものをご存知ですか?ミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ数学研究所によって2000年に発表された懸賞金がかけられた7つの問題のことです。賞金は1問100万ドル。2018年10月現在、1つは解決済みのため、残り6つの問題が未解決のまま残っています。
今年の9月、ミレニアム懸賞問題の一つである「リーマン予想」を有名な数学者が証明したと発表し話題になりました。(ただこの証明はまだ検証中です。)この問題は、問題を理解するのにも多くの時間がかかるような難しい問題ですので、ここで問題の内容や証明の解説をすることはいたしません。 懸賞金がかけられる数学の問題で有名なものといれば、「フェルマーの最終定理」というものがありました。この問題は、1995年にアンドリュー・ワイルズという数学者によって解決されたのですが、このフェルマーの最終定理は証明されるのに約360年かかっています。これは、解決までにかかった時間という意味では(おそらく)「解決された数学の問題の中で最も難しい問題」と言うこともできます。フェルマーの最終定理の証明には、数論のありとあらゆる最先端のアプローチを駆使してされたと言われ、このことから「数学者というものは各人ばらばらの目標を立てて研究して来たように見えて、実は全員がフェルマー予想に取り組んでいたのだ」と言われているほどです。 なぜ証明されるのに360年もかかってしまったのか。最初に書いた「リーマン予想」に比べて、問題の構造は至極簡単です。 余談ですが、この定理の証明には2人の日本人も重要な役割を果たしています。数学と思わず、歴史の勉強として調べてみてはいかがでしょうか。 |
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( 前 田 ) |