コーポレート・ガバナンス |
今年も早いもので半分が過ぎてしまいました。前半では狂牛病、鳥インフルエンザ等による食材の問題、三菱自動車によるリコール隠しなど企業を取り巻く色々な問題が毎日のように話題になりました。 そんな中で、よくコーポレート・ガバナンスと言う言葉を目にすることが多いと思います。日本語に訳せば、「企業統治」であり、簡単に言えば「会社経営をチェックする仕組み」のことになりますが、もっと幅広く株主、顧客、従業員、取引先、地域、政府など、様々な利害関係者との関係における企業経営の基本的な枠組みのあり方、つまり「会社は誰のものかという問題について」と言えると思います。 前述の浅田農産や三菱自動車などは、社長を始めとする経営陣が会社に重大な問題が発生した時に、短期的な視野でその対応を誤り、それを隠蔽したり、虚偽の報告をしたりして、その後企業の存続に関わるほどの重大な問題になり、社長が逮捕されるまでになりました。 経営者として重大な問題が発生したとき、出来れば内々で済ましておきたいと思う気持ちは理解できないことはありませんが、会社は社長個人だけのものではなく会社を取巻く利害関係者のものでもあるという考えに立ち、その対応や対策を考えなければならないかと思います。 またそのような間違った経営判断があった場合に、その経営者に対する監視機能というものがなければならないと思います。中小企業の場合は社長の独断で色々な処理をし、責任を取らなければならないと思いますが、他の取締役や幹部の従業員、外部の人等に話して、その判断が間違っていないかどうかの意見を聞いてみるのも良いかと思います。 企業には色々なリスクがありますが、それを未然に防止することはもちろん、発生したときにどの様に対処してゆくのかを企業経営者、社会を構成する一員の立場から考えて行かなければならないと思います。 |
ビ ー ル |
最近、暑い日々が続いています。台風や梅雨の影響でじめじめしていますが、もう夏だなあと感じています。 夏といえば「ビールがおいしい!」と連想する人が多いのではないでしょうか。ビールは季節商品としての特性があり、最高気温が22℃を越えると売れ行きが伸びていきます。そのため、長期予報で暑い予想がでるとビール会社の株も上がるのです。そして、新しい缶ビールの商品発表もこの時期が多くなっているようです。 今回はそんなビールについて少しお話したいと思います。 <ビールは体に良い?> ビールに含まれる栄養はビタミンB群、葉酸などのビタミンやカリウム、マグネシウムなどのミネラル。特にビタミンB2は脂肪を燃やしてエネルギーに変えるときの化学反応を進める酵素を助ける補酵素としての働きもあるため、エネルギーの供給や老廃物の代謝に役立っています。 さらに、ビールに含まれている適度なアルコールは胃から腸へ流されやすく吸収もされ、炭酸ガスによって胃の働きを活発にし、ホップの苦味によって食欲増進効果が得られます。 また、古代のヒポクラテスは、大麦の煎汁を飲ませて排尿量を増やし、腎臓病を予防させていたとか…。もちろん、仕事後の「カァーッ!と一杯!」はストレス解消にもなります。 <ビールを飲むと太る、のは本当?> 実はビールなどのアルコールのカロリーは、熱として放出する以外役に立たないエネルギーで、体に蓄積されるのは原料の分だけだと言われています。でも、実際ビールを飲んでいると太ってくることがあります。その原因はおつまみにあります。ビールの苦味成分によって食欲を増進させられ、ついつい揚げ物に手を伸ばしてしまう。また、ビールには塩分がほとんど含まれず、水分やカリウムが多いため、体がナトリウム不足になります。その結果、塩味のきいた食べ物が恋しくなるのです。 これからビールのおいしい季節になりますが、もちろん飲みすぎには注意が必要です。間違っても「ビールは体に良いのだからもう一杯!」と大手を振って飲めるわけではないのであしからず。 |
オ レ 流 経 営 |
最近、よく『オレ流』という言葉を耳にします。この言葉は、現在プロ野球中日ドラゴンズの監督である落合氏の代名詞のように使われています。オレ流と聞けば、何か傲慢のような若しくは協調性のない言葉に思われがちですが、ある一定の人間が使う場合には自信と経験、見えない努力の裏打ちを表現する言葉にも使われます。野茂英雄、イチロー、松井秀喜と世界で活躍する殆どの選手がオレ流を貫き成功していますが、何も世界で成功している人間の言葉だけではないのです。 ~取引先担当取り下げ申請書~ 関東地方のある中小企業では、このオレ流経営を貫き成功している会社があり、この会社の代名詞が「取引先担当取り下げ申請書」という奇抜な書類です。この書類は、下請け中心企業であるにも関わらず得意先企業に対して申し出るために作られた書類であり、取り下げ理由(例えば「自己の都合のみ押しつけ、仕事を出してやっているんだというような態度がありありと感じられる。」こんな理由では切れないのでは?)を記載し、社員から経営陣に申し出るか、若しくは社長が自ら作成し取引を打ち切るという中小企業では考えられない経営をしている会社があります。取引先を切るということは、それだけ飯の種が減る分、一社切れば「3ヶ月以内の10社の新規客獲得」を目指し営業活動に励むことになるのですが、嫌な客を切ることにより新たな営業のエネルギーを得られます。これにより、『従業員の満足』も守られることになります。この会社は、下請けの屈辱感が従業員を卑屈にしているという問題にも直面していましたが、気に入らない得意先を切ることにより、
という、一つの流れができ会社の拡大につなげることが出来たようです。この社長が従業員に対して「嫌なお客さんとは無理してつき合わなくたっていいんだよ。」とメッセージを送り、この社長の持論として「中小企業は名ではなく実で従業員の幸せの追求をしなくては」と力説されていました。 |
体 脂 肪 |
先日台風があったものの、梅雨だというのにカラッと晴れる日が多く、気持ちの良い日が続いています。こんな季節には太陽の下、海にでも行って泳ぎたいところなのですが、最近は運動不足のせいかお腹が出てしまい水着姿になるのに抵抗を感じています。(日頃体を鍛えている事務所の先輩、松田さんはその逆みたいで羨ましいです。) 私も最近気にし始めた肥満ですが、「肥満は万病のもと」と言われるように「太っている」ことは体によくないようで、ある保険会社が契約者372万人のデータをまとめたところ、太っている人は標準体型の人に比べ約1.3~1.4倍程度死亡率が高かったということです。 一口に肥満といっても色々タイプがあるようで、「内臓脂肪型肥満」と呼ばれるタイプは生活習慣病などに進行してしまう恐れがあり、なかなか厄介なようです。 皮下に蓄えられる皮下脂肪型とは違い、内臓のまわりに脂肪がつくタイプで、皮下脂肪が長期的にエネルギーをため込み、飢餓や寒さや衝撃に備える働きがある脂肪なのに対し、内臓脂肪はエネルギーを一時的に蓄え、必要な時にすぐ取り出して使える脂肪ということです。 内臓脂肪型肥満が厄介な点は、見た目では分からないこと。見た目に太っていなくても内臓に脂肪がついているということです。つまり、「隠れ肥満」は気づかないうちに進行し、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる恐れがあるということです。 ただ今ではそれが「体脂肪率」という数字で表せ(体脂肪率の正常範囲は、成人男性なら14~23%、女性なら17~27%程度)、それを測る体脂肪計も簡単に手に入ります、せっかく経営がうまくいっても体を壊しては元も子もありません、これを機に体重を量るのと同時に体脂肪率を測り、それを健康の一つのバロメーターにしてみてはいかがでしょうか。 |