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和輪話(わ わ わ)

私たちがクライアント様向けに毎月発信している事務所レターです。
少しでも旬な情報をお届けできれば・・・と所員ひとりひとりがネタ探しに奔走!の毎日です。
お得&おもしろい情報があなたにも見つかるかも・・・一度、のぞいてみて下さい。

平成16年10月号

企 業 風 土

初秋になっても毎日暑い日が続いています。我々、毎日クライアントを訪問させていただいているのですが、その企業の特有の雰囲気と言うものがあります。これを企業風土というのですが、そのことについて紹介したいと思います。


企業風土には「良い企業風土」、「悪い企業風土」とがあり、その企業を訪問すると初めての人でもなんとなく感じ取れるのではないかと思います。儲かっている企業は、入った瞬間に、何か活気みたいなものを感じたりします。


では企業風土とは何でしょうか、一朝一夕で出来たものではなく、長年にわたって出来上がったもので、その企業の社長や幹部の性格、考え方などが反映されていると思います。またそれは企業を構成している一人一人の総和により出来上がってきています。即ち、企業を構成する人が入れ替わると風土も変わります。しかし、その風土の形成に一番影響力を持っているのは社長です。中小企業の場合、社長等のトップの交代が少なく、社員の入れ替りも少ないため、いったん形成された企業風土は澱みがちになってしまいます。しかし、社長や幹部だけが企業風土を規定しているのではないのですから、全社をあげて、一人一人の行動や姿勢が大きな影響力を持っているということを意識して、良い企業風土を作ることが大切ではないかと思います。


下記に良い企業風土を例示しますので一つでも多く社内で実行して、良い企業風土になるよう全員が努力するようにしましょう。


・電話応対が良い。
・挨拶が良く出来ている。
・整理整頓が出来ている。
・はっきりと返事が出来ている。
・掃除がきれいである。
・仕事中に私語がない。
・社内の規則が遵守されている。
・お客様からのクレームが少ない。
・会社のものを大切にしている。
・約束は守る。
・愚痴はない。
・上司がいるときといないときとでも態度は同じである。
・公私混同がない。

会計におけるストックとフロー

ストックというのは、会社が持っている財産です。その財産は、取引をすることによって増えたり減ったりします。その増減(をもたらす取引)のことをフローと言います。


そのストックとフローを仕訳帳、元帳、貸借対照表、損益計算書という帳簿組織を使って記録し、集約して表すのが会計の実務です。しかし、帳簿組織ではストック&フローを直感的に想像し難い構造になっています。一体どのような構造になっているのでしょう? 



ストックとフローの関係を見てみましょう!!

会計におけるストックとフロー 図1

会計をお風呂の水に例えてみると…

利益とは、増加した水の量ですが計算の仕方が2通りあります。

★一つのやり方は、最初の水の量よりどれだけ最後の水の量は増えているかを考える方法です。つまり、最初の量と最後の量が分かればいい訳です。この方法では、STOCK②-STOCK① =G です。

★もう一つのやり方は、どれだけ水が入ってきてどれだけ水が出て行ったかの差額を考える方法です。つまり、入ってきた水の量から出て行った水の量を引けば増えた水の量が分かります。 この方法では、FLOW-IN(12L)-FLOE-OUT(10L)=G(2L)です。これが水ではなく、お金が増えると考えると楽しいですね。


会計におけるストックとフロー 図2

会計を花嫁学校に例えてみると…

Q.期末の在校生は何人?
最初にいた人(10人)に入って来た新人生(90人)をたして、結婚して出て行った人(80人)を引けばまだ結婚していない人が何人いるのか分かります。すなわち、

A.10+90-80=20ですね。
いつまでも、STOCKのままでいることをデッドストックといいます。しかし、最近未婚の女性が増えています。結婚しない理由は様々ですが、結構一人身を楽しんでいる人が多いようです。

B/SとP/Lどちらが気になる?

★B/S(貸借対照表)はストックとしての会社の強さ(財政状態)を表しますので、貸したお金を返してもらうならこちらが重視です。

★P/L(損益計算書)はフローとして会社の成長(経営成績)を表しますので、配当を一杯貰いたいならこちらが重視です。

もちろんどちらも気になりますよね。この考えをもとにキャッシュ・フロー(資金の流れ)も把握しておいて下さい。やはり、会社経営をしていく上では資金繰りが1番大事ですから。

消える!?有限会社

「有限会社がなくなるのか!?」といった問い合わせが中小企業庁等に殺到しているそうです。これは、現在、法制審議会の会社法部会で検討されている会社法改正を受けてのもの。会社法改正では、有限会社を廃止し、株式会社として一つにまとめようとする方向性が打ち出されています。


現在のところ、会社法改正については、平成18年4月1日から施行されることが有力視されており、このため、施行日以後は有限会社を設立できないことになります。ただ、施行日前に設立された有限会社については、所要の経過措置が設けられており、完全に有限会社がなくなるわけではありません。有限会社については、株式会社と比べ、

(1)役員の任期がない
(2)決算公告が不要等のメリットがある

これらのメリットを享受するため、有限会社のままでよいとの選択をすれば、半永久的に有限会社として存続可能となるわけです。


一方、この機会に株式会社に組織変更したいと考える有限会社もあるでしょう。しかし、300万円から1,000万円に資本金を増資することは難しいと思われるかもしれませんが、会社法改正では、最低資本金規制が廃止されることになるため、資本金300万円のままでも(登記手数料等は必要)、株式会社に組織変更が可能になります。また、中小企業挑戦支援法により、一定の創業者については、1円の資本金(1株を1円で発行した場合)での会社設立(いわゆる1円起業)が可能となり、実際に、株式会社1,000万円、有限会社300万円の最低資本金を満たさない会社も設立されていますが、本来は5年以内に最低資本金まで増資しなければ解散することが条件だったものの、この規制廃止により、継続できることとなります。


有限会社と株式会社では、いくつかの異なったメリット、デメリットがあります。コスト面、信用面などを考慮した上で、今後の方針を見出してほしいと思います。

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