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和輪話(わ わ わ)

私たちがクライアント様向けに毎月発信している事務所レターです。
少しでも旬な情報をお届けできれば・・・と所員ひとりひとりがネタ探しに奔走!の毎日です。
お得&おもしろい情報があなたにも見つかるかも・・・一度、のぞいてみて下さい。

平成18年2月号

失敗から学ぶこと

ビジネス会計人クラブでの神原節雄氏による講演内容に感激したのでお知らせ
します。
神原氏は中堅内装業、年商30億、資本金7500万円、社員数200名の経
営者で、平成7年に倒産後、脳梗塞を患い、今でも身体の一部が不自由な方で
す。
倒産原因の8項目
(1)謙虚さに欠け傲慢さが先行して拡大路線をとった
(2)識者の情報や忠告してくれるブレーンを遠ざけていた
(3)いざの時の内部留保をしていなかった
(4)「粗利益」確保を重要視しない事業展開
(5)生産性を考慮しない社員採用
(6)設備投資過大
(7)総経費率の過大
(8)見栄と虚栄の塊であった
会計人に望むこと(我々の今後の指針に反省追加)
(1)顧問先への指導について
・数字を駆使する魔法使いとならない
・説明に専門用語を使わない
・所長自ら顧問先へ行く
(2)顧問責任
・事務処理業務より経営指導に重点をおく
・財務諸表の読み方を社長に徹底指導
・赤字経営の社長と頻繁に接触
・決算処理終了後に「赤字」を告げない
・顧客提出の数字の正誤を見抜け
(3)顧問先との経営情報の連携強化
・黒字経営の社長を褒めよう
・赤字経営の社長と徹底的に原因追求
再起の目標は「幸福」になること
(1)幸福は「量」より「質」を求めて
(2)倒産して「極楽」に堕ちた
(3)倒産はゼロになるだけ、マイナスになるのではない。
( 益 金 )
「高額納税者公示制度」?「長者番付」はもう見られない?

2006年度の税制改正大網で「長者番付」として知られる「高額納税者公示
制度」の廃止が濃厚となりました。この制度には、所得税だけでなく、相続税、
贈与税、法人税も含まれています。
この制度は昭和25年(1950年)に創設されました。対象は、所得税では
税額が1000万円超の方、相続税では課税価格2億円超・遺産総額5億円超
の方、贈与税では課税価格4000万円超の方、法人税では所得金額4000
万円超の法人です。氏名・住所・対象金額などが税務署の掲示場に公示されま
す。
廃止案のきっかけは、前年4月に施行された個人情報保護法で、行政側が持つ
個人情報をこのような形で公開することが良いのかという議論からです。税務
署での掲示以外にも住所や氏名(カタカナ表記)が公表され、高額納税者の名
簿が大規模な図書館で閲覧可能になっています。それにより、寄付を請求され
る、誘拐などの犯罪に巻き込まれる可能性があり、確定申告を故意に公示対象
となる3月31日以降に提出し、遅延税等を払ってまで公示逃れをする人が現
れたことなどを考慮し、今回の廃止案が浮上したのです。
公示された情報を調査会社や名簿業者等が調べ、名簿を販売し、その名簿を法
人が営業活動などで利用していました。廃止が決まりますと調査機関・名簿業
者・出版会社等の売上減になる可能性があります。長者番付では、芸能人やス
ポーツ選手がいくら所得税を納税していたかが公表されなくなり、さらに収入
や所得がいくらか推定も出来なくなります。また、相続税では、有名人が亡く
なった後の遺産総額の公表もなくなります。
公示した個人情報が誘拐などの犯罪につながる、商用目的に悪用されるなどの
指摘が根強かったため廃止となるようですが、廃止されることでこの制度の目
的となっている第三者のチェック機能が無くなり、脱税が増加することも懸念
されます。そして政治家などの公人や社会的に影響力のある経営者らに対する
納税状況のチェックは、本人や企業が公表しない限り困難になるので、公人ら
の納税状況のチェックが難しくなるなどの問題が今後、浮上しそうです。
戦犯から世界の自動車王へ ~波乱の社長道~

ポルシェ博士と云えば、文字通りベンツ、フェラーリに並ぶ世界の最高級車の
一つ「ポルシェ」の発明者。世の社長も自身の功績の勲章として、こぞって購
入される方も多いと思います。しかし、彼の人生の中で最も評価されるのが
フォルクスワーゲン(国民大衆車)の開発へのあくなき情熱です。20世紀初
頭、自動車と云えば大変高価な乗り物で上流階級しか持てませんでした。当時
から自動車の利便性は認められつつも、その複雑な構造から生産性は低く、ど
の自動車メーカーも安価での提供は実現できませんでした。
しかし、一人だけ「安くて、手軽」な一般大衆向けの車を開発した人間がいま
した。それがポルシェ博士です。彼は下層階級の出身で、小学校しか出ておら
ず、大工、樽職人、ブリキ職人などを転々としながらその日暮らしの生活を送
っていました。しかし彼は自動車が大好きで、いつかは自動車工として自分の
ような一般市民でも買えるような車を作りたいと願っていました。
そんなある日、友人の自動車製造所で大衆向けの自動車を作ることになったの
です。彼は類まれな想像力で数多くの斬新な車を開発しました。それがパリ万
博に出展され、一躍有名になりました。その後彼は会社を立上げ、大衆向けの
自動車を作り続け、順風満帆な人生を送っていました。
しかし、歴史は彼を平和な世界だけで活躍することを許しませんでした。
1940年代、ヒトラーは来たる連合国との大戦を睨み、量産可能で実用的な
軍用車両の開発を計画していました。そこで白羽の矢がポルシェに立ったので
す。結果、彼はドイツ軍に全面的な協力を約束してしまったのです。なぜ、ポ
ルシェは戦争に加担したかは色々云われるところですが、当時彼は新型の大衆
車「フォルクスワーゲン」を開発しており、それを国民に広く普及したいと考
えていました。ヒトラーは彼の為にアウトバーン建設の計画を打ち立てたとい
います。だだっ広い高速道路に何台もの自分が作った乗用車が走ったらどんな
にすばらしいか。彼はヒトラーに協力する事が国民の為になると硬く信じて疑
いませんでした。
その後、ナチスの画策通り戦争が始まり、彼の技術は国民の幸せどころか、他
国民の命を奪う軍用兵器として活用されることとなりました。彼は自虐の念に
駆られながらも、ひたすら開発に没頭し、戦時中にも大きな足跡を残しました。
砂漠でも壊れにくい空冷式のキューベルワーゲン、世界最強の重戦車ティーゲ
ルなどです。特にティーゲルについては余りの強さに、連合国軍はなかなか攻
められず、それだけでドイツの敗戦が半年遅れたと言われる程でした。
戦後、ナチスの呪縛から解かれたポルシェはフランスで工場を持ち、念願の大
衆車の生産を開始しました。しかし、彼は従業員の裏切りで戦犯として逮捕さ
れてしまったのです。彼は諦めることなく、獄中の中でも大衆車の設計を続け、
3年後、奇跡的に釈放されました。理由は連合国がポルシェを未来の自動車界
に必要な人材と判断したためだと云われています。さらに出所後の帰り道、彼
が作ったカブトムシ(フォルクスワーゲン)がところ狭しと走っている光景を
ポルシェ博士は目にしたのでした。投獄された後も、彼の思いを乗せたカブト
ムシは大衆車として世の中に普及し続けていたのです。
ポルシェ博士のものづくりに対する情熱は、経営者の正しい在り方に通じると
ころがあるのではないでしょうか。また、絶対に諦めないという、ポルシェ博
士の社長スピリットについても学ぶところが多いのではないかと思います。
ソーシャル・ネットワーキング・システム

昨年はブログというインターネット上で使える「日記のようなシステム」が大
流行しました。芸能人、有名スポーツ選手、企業家から一般の主婦まで幅広い
ユーザーがこれを活用しています。その中でも特に目立ったのが、企業家の事
業展開に活用しようとした動きではないでしょうか。
現段階では、どの程度の成果が上がっているのか不明ではありますが、メール
マガジンである程度の成功を収めている例がありますので、同様にブログにも
ビジネスチャンスを感じられた方が多かったのではないかと個人的には思いま
す。ただ、メールマガジンであればこちらから情報を相手の手元に送りつける
ことが出来るのに対し、ブログでは「見に来ていただく」というステップがあ
って初めて相手と折衝することが出来ます。心理学的に人間は「折衝頻度」が
高まれば無意識のうちに相手に「信頼感」を持ってしまうそうです。メールマ
ガジンでは、その効果を利用して商品売買に繋げることでビジネスツールとし
ての魅力があります。
しかし、ブログの場合はどうなのでしょうか?相手と強制的に折衝することが
できない分、折衝頻度を意図的に高めることはできません。ではどのようなと
ころに企業家は魅力を感じているのか?これはヤフーやグーグルに代表される
検索サイトとの抜群の相性の良さを最初から備えているところだと考えられま
す。高いお金を支払ってSEO(検索エンジン最適化)を業者に委託しなくて
も良いのです。つまり、これらを考えるとメールマガジンとブログでは全く異
なる効果が期待されるということになります。よく考えると、両者を併用して
活用している方も多く見られます。
最後になってしまいましたが、タイトルの「ソーシャル・ネットワーキング・
サービス(SNS)」というものが、今注目を集めています。これは、アメリ
カでブームを起こしているSNSユーザーから招待を受けないと参加できない
「機能の高いブログ」のようなサービスです。ブログと違って不特定多数のユ
ーザーと交流できない反面、利用ユーザーとは深い関係を築くことが出来るそ
うです。実際に、SNSサイトの利用者を調べてみましたが、専門業(税理士、
弁護士など)から会社社長まで幅広いユーザーがいらっしゃいました。ここで
築ける人脈をビジネスに活用したという事例はまだ聞きませんが、今後この
SNSがどのような形で活用されるのか?注目していきたいと思います。
( 大 瀬 )

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