11月 | 2007 | ジョイン合同税理士事務所

セミナ－後記

食欲の秋、スポ－ツの秋などと昔から言いますが、私どもの業界では季節的に落ち着いた時期になるせいか、多くの研修や講演が税理士会などで行われます。さしずめセミナ－の秋とでも申しましょうか。最近出席したセミナ－の中で、特に印象深かった二例を紹介します。

～東京のお茶の水にある大手会計事務所の所長先生の講演より～数年前に流行した言葉で『勝ち組、負け組』という言葉があります。私どもの事務所の顧問先もここ数年、業績の優劣がはっきりしてきております。ただ業績を伸ばしている顧問先をあらためて見てみますと、『勝ち組』という表現よりむしろ『価値組』という表現のほうが正しいのではないかと思います。価値を持っている中小企業は得意先などから取引を断られることはありません。独自の商品や他社では真似できないサ－ビスを身に付け、対外的にも社会的にも価値ある企業に育てることが中小企業であっても必要だと思います。

～（株）日本Ｍ＆Ａセンタ－の研修にて、実際にM&Aを体験された経営者様より～私どもの会社の将来を考えたとき、あと数年で私が引退し、息子や従業員に対して何が残せるのか、経営者としての有終の美を飾れることをしてあげたいと思い、上場企業である株式会社○○様とのＭ＆Ａを決断しました。正直、地元の同業者組合や従業員などからの反発はありましたが、今は株式会社○○様のネットワ－クを活かして仕事の幅も広がり、既存の取引先も一件もなくすことなく、従業員も満足して業務に励んでおります。

景気は回復基調にあるとはいえ、中小企業にとってはまだまだ厳しい経済環境です。会社の５年後、１０年後を考えたとき、今すべきことを明確に把握し、行動に移すことが、あらためて大事ではないかと思ったセミナ－でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（　安　達　）

歩きタバコ禁止条例 in 大阪

平成１９年４月１日に『大阪市路上喫煙の防止に関する条例』が施行され、ご存知の方も多いと思いますが１０月１日から上記条例に規定する罰金（過料１，０００円）がスタートしました。この条例に賛成又は反対と意見は賛否両論あると思います。路上喫煙を防止する理由というのが道路や公園など、多くの人々が通ったり集まったりする公共の場所での喫煙は、喫煙する人が注意を払っていても、他人の身体や衣服などにたばこの火が当たってしまったり、煙を吸わせたりすることがあります。特に、たばこを持つ手は子どもの顔のあたりに位置するので、子どもに与える被害が問題視されています。また、街に散乱しているごみは、たばこの吸い殻が目立ち、そのほとんどが路上喫煙によるものと考えられています。たばこの不始末は火災にもつながり、周りの人に迷惑や被害を与えるおそれがあるためだそうです。路上喫煙とは、歩行中、立ち止まった状態、携帯灰皿の使用、自転車・自動二輪車などに乗車中も含めた、道路等での喫煙です。路上喫煙禁止地区とは、大阪のメインストリートである御堂筋（北端は北区の曽根崎警察署と新阪急ビルの前から南端は中央区の高島屋大阪店北側道路までの約４キロ）と大阪市役所・中央公会堂周辺の道路です。今回、大阪で条例が施行されましたが大阪以外では概ね次のようになっています。

過料徴収がある地域		過料罰則がない地域
東京都千代田区・品川区・府中市・板橋区・大田区		東京都新宿区・文京区・中野区・台東区
千葉県千葉市・市川市・佐倉市・船橋市・我孫子市		神奈川県横浜市・鎌倉市
埼玉県さいたま市・川越市静岡県静岡市		埼玉県熊谷市
神奈川県平塚市・川崎市愛知県名古屋市		兵庫県神戸市
京都府京都市兵庫県芦屋市福岡県福岡市		香川県高松市
(注)各地域で条例内容は異なります。