「情けは回数」 |
最近、感銘を受けたある社長の言葉より 『コミュニケーションの基本は、感情と情報のやりとりです。どちらにも「情(なさけ)」という字が入っています。情けは回数です。 半年間に1回/1時間面談するよりも、10分間でも6回面談したほうが良いのです。 友達でもそうです。回数を重ねて会うから友情になります。愛とは関心、関心を持って回数を重ねるから愛情になります。 人情も回数なのです。回数の論理を間違えて、できるだけ1回で済ませようと楽をすると、だいたいうまくいきません。手間を惜しまないことが一番の早道です。』 ビジネスの世界でも同じことだと思います。あまりにも効率化を追求しまうと無くしてしまうものがあります。 手間をかける、時間をかける、何回も訪問する、何度も電話する、そうすれば相手には伝わります。『情』を感じます。そこから信頼や信用が生まれます。 「面倒くさい」「1回で済ましたい」こういう気持ちだと誠意は伝わりません。 どんな仕事でも共通することだと思います。皆様、一度思い返してみてください。 |
( 安 達 ) |
「給与の設定で社会保険料がかわる」 | ||||||||||||||||
平成29年まで社会保険料が年々上昇していくことはよく知られています。今まで以上に「社会保険料の負担が重い、何とかできないか」という話を聞く事も多くなっています。 そこで、効果絶大とはいきませんが、少しだけ社会保険料が安くなる方法を考えてみました。給与設定の際に参考にしていただければと思います。 (社会保険料が下がるという事は、公的保険としての補償能力も下がるという事になります。様々な社会保険料節減案があるとは思いますが、実行前に良くご検討下さい。) <基本データ> 40歳以上65歳未満 給 与 額 :350,000円 賞 与 額 :500,000円(1回あたり) 社会保険等級:
<変更後> 給 与 額 :365,000円 賞 与 額 :410,000円(1回あたり) 社会保険等級:
上記の例によると、年間の給与総支給額は変更することなく個人負担額が25,538円下がることになります。 会社負担額を同額と考えると一人当たり51,076円の保険料負担減少となります。50人企業で単純計算すれば年間で2,553,800円、10年間で25,538,000円の社会保険料節約となります。 給与を受け取る側から考えても年収が変わらないので年間の課税所得は変わらず、社会保険料控除が25,538円減るだけですので、個人の税率にもよりますが税負担の減少は保険料節約額よりも小さくなると考えられます。 今回の計算のポイントとなるところは、標準報酬月額の幅を利用する事により社会保険の負担額をコントロールできるというところです。 月給を上げて保険料を下げるという部分は盲点だったと思います。このように普段と違う視点に立てば他にもアイデアがあるかもしれません。 給与を設定される際には是非、標準報酬月額表を分析してみて下さい。一人ひとりは少額でも固定費の継続的削減は非常に大きな効果を生み出します。 |
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( 大 瀬 ) |
「税の負担を考える」 |
震災復興増税がはじまります。 対象税目は法人税、所得税、住民税の3つです。 法人税は納税額に10%の上乗せ、所得税は納税額に2.1%の上乗せ、住民税には年間1,000円を上乗せする復興増税、期間は法人税が平成2012年4月以降開始する事業年度から3期間、所得税が2013年1月から2037年12月の25年間、住民税が2014年6月から2024年5月の10年間となります。 これによる増税額は法人税が2.4兆円、所得税が7.5兆円、住民税が0.6兆円とされています。 この復興増税を財源に5年間で約19兆円程度を被災地の復旧·復興にあてるとされる復興予算ですが、まだ増税の実際負担も始まらない中で復興予算の流用が問題となっています。全国の税務署の耐震工事に12億円や反捕鯨団体への対策強化23億円等、これらは確かに必要ですが震災復興増税という趣旨を考えると確かに納得がいきません。 また予算流用とされた中には、以前話題となった行政刷新会議(事業仕訳け)にてムダという理由から仕訳けされたはずの事業が含まれており、予算流用の指摘を受けた事でこれをまた復興予算として適正かどうか事業仕訳けするという話が出ているそうですが、これにも納得がいきません。 これら予算流用は今回の国民世論をきっかけとした多くの声により平成25年度予算からは是正されるそうです。 私たち一人一人が負担する税は国を支える上で必要不可欠なものです。 特に今回の増税は東日本大震災の復旧・復興が目的の正に国民総出で担う義務といっても過言ではないのでしょうか。 来年度からの所得税増税に関しては多くの皆さんが「毎月給与の源泉徴収額の上乗せ」という形で行われます。毎月で見た場合その負担は僅少で、かつ負担の期間が長期間に渡るものであるため、ひょっとすると「復興増税の負担」という実感がその内乏しくなる恐れがあります。ましてやその使い道が今回の様な目的外とされるような場合、私たちに負担の実感がなければきっと世論も起こせないでしょう。 税は私たちにとってまぎれもない負担ですが、せめて納得した上で負担したいものです。税の内容やその使い道を知り、適正に使われているかどうかを意識して負担を実感する事が納得のいく納税につながるのではないでしょうか。 |
( 野 神 ) |