「確立論のおはなし」 |
「68」という数字、これは確率に密接にまつわる数字です。 確率100分の1で当たるクジを100回ひくと必ず当選するか? 答えはNoです。 確率1%とは100回ひけば必ず1回当たるのではなく平均すれば100回に1回は当たるという事です。確率論ではこの平均を約68%と定義しています。 確率100分の1で当たるクジを100人がそれぞれ100回ひけば68人が1回当選する。言い換えるとこのような表現が正しいのではないでしょうか。 この平均を示す68%とは、いわばある確率を求めた際にそれが本当に正しいかどうかを補足するものと解釈できます。確率論の考え方の一つです。 68%すなわち全体の3分の2は「当たり前のもの」と想定され、この様な確率論の考えは不確実な状況下で一定の線を引いて物事を判断する為の手法やリスク管理の為の手法としてビジネスシーンにおいても広く取り入れられています。ある会社では売れない商品の顧客満足度をリサーチした結果、「良い」の回答が60%であったものを企業努力によって75%まで引き上げたところ大ヒット商品となったそうです。このような消費者向けのマーケティングをはじめ、生産管理における歩留り率算定、保険会社における保険料設計等、株主総会の特別決議が3分の2以上の決議で可決される事もこの事から来るようです。この68%ひょっとして何かと武器になりそうな感じがしませんか? 確率といえば年末ジャンボ宝くじ、「ひょっとして当たるかも」と1枚購入して1等が当たる確率は1,000万分の1(0.00001%)だそうです。降水確率20%と聞いて傘を持ち出す私からすると天文学的な数値です。 「買わなければ当たらない」とよく言いますが、「買わなければ損をしない」確率論からするとあながちこちらの見方が正しいのかもしれません。 |
( 野 神 ) |
「顧客にとって必要なもの」 |
先日、インターネット通販大手の米Amazonが日本国内での売上高を初めて公表し、話題になりました。 2012年の日本での売上高が78億ドル(約7,300億円)ということで、国内第1位のヤマダ電機には及ばないものの、ビッグカメラ・エディオングループと肩を並べる程の売上高となっています。 両者には圧倒的な違いがあり、大手家電販売店では、大きなフロアと、多くの人件費を使い、丁寧な商品説明と商品数で売上を増やしてきたのに対し、Amazonでは、人件費は極力減らし、ほぼ各地にある配送倉庫のみで売上を上げています。 これは、方向性の違いではありますが、Amazonは設立当初からサービスポリシーで、顧客へ必要なものを、安く、早く提供する事を掲げており、実際に本の取扱い数では、大型書店と比較しても引けを取らない商品数を揃えており、近年では、書籍だけではなく、家電や、食料品まで取り扱っています。 また、大きな特徴はレコメンデーション機能であり、様々な商品の中から購入者が興味を持ちそうな商品を的確に提案する事が可能なプログラムで、顧客の潜在ニーズを掘り起こし、購入へ繋げてきました。つまり、プログラムにより機械的に提案している商品が売れているという事です。 そう考えると、やはり、商売の基本は顧客に必要な物をいかに提案出来るかということだと感じます。 プログラムが提案した商品が売れるという実例があるにも関わらず、意外と心のどこかで、今取り扱っている商品が顧客にとって必要である可能性を忘れて、「これは必要ないだろう」、「これは高すぎるだろう」、「他社の商品に比べて~」、という気持ちが商機を逃してる可能性が十分にあります。 より良い商品を開発していく事も大事だと思いますが、今扱われている商品の可能性を信じ、その商品が必要であるということを伝えていくという技術を高めていくことも今後検討されてはいかがでしょうか。 |
( 村 岡 ) |
「花粉症」 |
3月を迎え、そろそろ春も近づいてきておりますが、まだまだ寒い日が続き、近年寒暖の差が大きく感じられます。そんな中インフルエンザも流行しております。皆様体調の方など崩されてはいませんでしょうか。 体調管理には本当に気を遣いたいものです。この時期、体質柄どうしようもない「花粉症」という大敵に悩まされる方も多いのではないのでしょうか。 私も花粉症には毎年苦しんでいます。近年は、「花粉の飛散量過去最多」というニュースを毎年耳にするような気がします。それに加えて、今年は中国の大気汚染による超微粒子PM2.5が日本へ飛来しており、花粉などに付着している影響などを考えると、出来る限り対策を考えたいものです。 そこで、自分でできる花粉症対策として正しい知識と簡単なセルフケアを少しご紹介したいと思います。 ●目を洗うのは異物を洗い流すのには効果的だが、水道水などは細胞を傷つけるおそれがあるので、市販の人工涙液などを使うのがよい ●花粉症は症状が出る前に薬を飲むことによって、症状が出る時期を遅らせ、花粉が飛ぶ最盛期の症状を軽くする効果が期待できる ●雨の日は花粉の飛散が少ないと思われがちだが、雨の日の翌日などは雨で落ちた花粉が乾いて再び飛散するので飛散量はかえって多くなる 〔普段から気をつけた方がいい点〕 ●きちんと睡眠をとる ●目が疲れを感じる前に、意識的に目を休める時間をとる ●タバコなどで部屋の空気が汚れたり、乾燥しないように配慮する ●コンタクトレンズの使用は控え、メガネを使用する ●バランスのよい食事をとる このような事に気を配ることで、症状を少しでも抑えられるとのことです。私も今年は上記のようなことを心掛けて、どれくらい効果があるのか試してみたいと思います。花粉症に苦しんでいる方は一度試してみて下さい。 |
( 茂 山 ) |