「花押について」 |
日曜日に大河ドラマ「八重の桜」を見ました。基本的に江戸以降の時代には興味を持てず、まったく知識がありません。色々な事情があるのでしょうが、好きな時代の大河ドラマを見ると無意識にツッコミどころ見つけてしまい、素直に見られない部分があります。今回は自分の知識不足に加え、好きな時代に似た緊迫感が感じられるので純粋にドラマとして楽しめています。 さて、このような歴史ドラマ・映画を見ていると古い時代の良さを感じることがありますが、その古い時代にはあって現代では活用されなくなったものの1つに「花押(かおう)」があります。これは様々な形式で表される署名で、有名なものとしては伊達政宗の鳥(セキレイ)を図案化した花押などがあります。 しかし、江戸時代以降、印鑑の時代が到来するとともに徐々にその使用例が減っていき、明治時代にはほとんど姿を消してしまったといわれています。原因は、実印のない証書は裁判上の証拠にならないとされたことにあるようです。しかし、現在の印鑑の使用例を考えてみると実印を押すことは稀で、ほとんどの場合は特徴のない認印が使用されています。なぜ認印は良くてシャチハタが駄目なのか?そう言われても理由を説明する事ができません。もう印鑑1つ1つの証拠能力がさほど必要ないのであれば、この際なので昔に立ち返り「花押」の利用が推奨されても良いのではないかと思います。各自のオリジナリティもありますし、政府閣議の閣僚署名には現在も利用されているのですから信用性の高いサインであるといえます。 新しいものが生み出されては淘汰される、このサイクルが物凄いスピードで繰り返されるのが現代ですが、古き良きものに再度スポットを当ててみることも時には必要です。今は「日常的に花押が使われたら面白い」という理由ぐらいしか花押の再評価ポイントは思いつきませんが、そういう"ゆるい感じ"で物事が動く、そういう時もあると思います。 |
( 大 瀬 ) |
「健康改善」 |
しだいに春の暖かさを実感できる季節が訪れてきました。 これからの季節は一段と健康に精を出す時期になるのではないでしょうか。 特に、ここ沖縄では毎年12月の初旬頃に『那覇マラソン』という大きな催しがあり、全国規模で大多数の参加者を募り周囲を賑わせております。 また、上位入賞を目指す方々は、4月頃からは着実に大会本番への準備を整えるためのランニングを行っている風景もよく見かけられます。 話は変わりますが、普段の生活から体調管理を意識づけられているとウォーキングという言葉に触れることはないでしょうか。 日中では通勤以外に歩く機会が少なくなってきている方の運動不足の解消方法としてもTV等で取り上げられるのをよく見かけられます。 ここでは、単にウォーキングをするのみでは正しい健康改善には結びつきにくいため、ウォーキングをする前の簡単な自己管理方法を紹介したいと思います。 靴底の減り方で正しい姿勢をチェックする方法です。 [ 良い例 ] ・親指のつけね部分とかかと部分が左右同様に減っている [ 悪い例 ] ・内側のへりが目立つ X脚や内股の傾向あり ・外側のへりが目立つ O脚やがに股の傾向あり ・後ろ側のへりが目立つ がに股の傾向あり ・左右で極端にへりが異なる 体や骨盤のゆがみの傾向あり 上記の特徴は、重心がどこにかかっているかによって歩行の癖がわかるとのことです。 このような癖を改善し、正しい姿勢へと導くことがウォーキングの本来の目的のようにも考えられますね。健康改善の一歩として、ウォーキング前に、一度ご自身の靴底を確認してみてはどうでしょうか。 |
( 古 堅 ) |
ペップトーク(PEP TALK) |
新年度が始まり、朝の通勤電車では新入社員の姿を見かけます。 皆様におかれましても気持ちも新たに仕事に取り組む良いきっかけになっているのではないでしょうか? さて、皆さんはペップトークという言葉をご存知でしょうか。ペップトークとは、スポーツ選手を励ますために指導者やリーダーが競技前に使った「短い激励のメッセージ=やる気にさせる訓話」です。語源はpep(元気)、pep up(元気づける)という言葉から来ています。ペップトークは「勇気」「元気」「やる気」を引き出す、短くて分かりやすく、相手の心(記憶)に残る「励ましの言葉」であり「究極のショートスピーチ」です。 ペップトークは、1、短い 2、分かりやすい 3、肯定文である 4、魂を揺さぶる 5、人をその気にさせる 6、スピーチ、「できる!できる!必ずできる!」など。身近な例で言うと、バレーボール「サーブミスするなよ!」、野球「ピッチャー球走ってるから低めには手を出すな!」などという表現がよく使われますが、ペップトーク的には、バレーボール「サーブ決めていこう!」、野球「高めを狙っていけよ!」となります。「ミスをするな」というネガティブな表現を入れるのではなく、「やれる」という気持ちにさせるポジティブな表現を使用することが重要です。 スポーツの世界だけではなく、ビジネスの世界にも同じことが言えると思います。 新入社員が入社してきて、新人教育などの後輩の育成をする際においてネガティブな発言で指導するのではなく、ポジティブな発言で指導していくほうがより効果が上がるのではないでしょうか?大事な商談などにおいて「ミスは許されないぞ!」ではなく「絶対決めにいこう!」では緊張度合いも士気も断然違ってくると思います。緊張を解しつつ、自然と「やるぞ」という気にさせることで結果も変わってきます。 ですが、言葉のテクニックだけではペップトークは効果を発揮しません。日々のコミュニケーションを大事にし、その人の置かれている立場や気持ちをしっかりと理解して、その状況に応じた適切な声掛けを行って初めてペップトークは効果を発揮します。 指導者と選手、上司と部下、夫婦関係、親子関係など人間関係全てにおいて言えることかもしれませんが、相手のことをよく知らないと適切な声掛けは出来ないと思います。そのための大前提が日々のコミュニケーションです。 部下の指導が上手くいかないなどのお悩みがある方は、ぜひ日々のコミュニケーションを見つめ直し、やる気にさせる声掛け"ペップトーク"を実践してみて下さい。 |
( 中 野 ) |