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和輪話(わ わ わ)

私たちがクライアント様向けに毎月発信している事務所レターです。
少しでも旬な情報をお届けできれば・・・と所員ひとりひとりがネタ探しに奔走!の毎日です。
お得&おもしろい情報があなたにも見つかるかも・・・一度、のぞいてみて下さい。

平成27年3月号

「大増税時代」
 平成27年から大改正された相続税。「基礎控除額の引き下げ」と「相続税率の引き上げ」この2点が改正の大きなポイントとなります。

 特に「この枠内の財産には相続税をかけません」という基礎控除額。この減額改正は従来の「5000万円+1000万円×法定相続人の数」から「3600万円+600万円×法定相続人の数」へと大幅に減額されています。子供2名の一般的なご家庭の場合、その基礎控除額は9000万円から改正後は5400万円へと従来の6割にまで非課税枠が縮小されています。5600万円ですと都心部に自宅を所有しているだけで基礎控除額を超えてしまう恐れがでてきます。

相続税の課税割合はこれまで年間死亡者数の約4%といわれてきましたが平成27年以降はこれが約6%にまで引き上がるそうです。しかもこの数値は全国平均値であり、人口の多い東京国税局管内の課税割合は従来約7%と全国平均の倍近くにまで引き上がり課税割合にはかなりの地域差がある事がわかります。

身近な関西圏ではどうでしょうか。大阪国税局の統計資料(平成24年分)において相続税申告数が最大の西宮税務署管内(西宮市及び宝塚市)を見てみますと年間死亡者数5539名(両市の平成24年分統計資料より)に対して申告のあった被相続人数は458名でその課税割合は約8.2%と東京平均を上回ります。平成27年改正後には地域によっては課税割合10%以上となる地域が間違いなく出てくるのでしょう。
しかし今後増大が見込まれるこれら「基礎控除額をちょっとだけ上回る層」に関しては基本的な対策を講ずるだけで相続税を回避する可能性が大いにあり得ることをご存知でしょうか。以下に少しだけご紹介します。

・お子様やお孫様がいる方の対策
「教育資金の一括贈与制度」を活用します。教育資金に充てるためにした金銭の贈与は1500万円まで非課税とする制度です。この場合の1500万円は1人当たりの金額ですので例えばお孫さん2名にこの制度を活用した場合、相続財産を無税で3000万円減額する事が可能です。
・財産のほとんどが土地である方の対策
「小規模宅地等の減額制度」を活用します。事業用や居住用として使用されている土地は一定の要件を満たすことで相続時の評価額を最高で2割にまで切り下げる事が可能です。
現状でお持ちの土地がこの制度を受ける為の要件を満たしているかどうかの確認を行うことが必要です。
・財産のほとんどが金融資産である方の対策
金融資産は相続時に原則、時価で評価がされるため、例えば不動産等、金融資産以外のものに姿を変えることが一番の対策となります。
生命保険の活用も有効な対策となります。相続税法上、「500万円×法定相続人の数」までは相続人が受け取る生命保険金が非課税となります。
お手持ちの金融資産を保険料に変えて生命保険金として受け取ることにより非課税枠の有効利用を行います。

このような対策の内容はやはりどうしても「知っているかどうか」で大きな差が出てしまう世界となってしまいアンテナを張っていなければなかなか情報は入ってこないものです。そこでまずは重い腰を上げて頂いてご自身の遺産がいったいいくらなのか?「財産の棚卸し」から始めることで"アンテナを張るきっかけづくり"をして頂く事をお勧めします。
( 野 神 )
「サービスとは」
今年の1月31日と2月1日にかけて和歌山の南紀白浜にある「とれとれヴィレッジ」というところに家族で旅行に行ってきました。非常にのどかなところで、何十という数のドームハウスが立ち並び、施設内には温浴施設やバイキングレストランなどもあり、景観が異国を思わすような作りになっています。さらに2歳の子どもがいる我が家にはありがたい遊具付きの公園もあり、うちの子はテンションMAXではしゃいでいました(1月の末の上、海辺の近くのため体の芯から冷え切りましたが…)。近くには西日本最大級の「とれとれ市場」や「アドベンチャーワールド」があり、周辺施設も巡り充実した休日を過ごせました。

今回なぜこの話題を載せたかというと、元々は昨年末12月の最終の土日にかけて旅行に行く予定でした。ですが、旅行に行く前々日の夜中に子どもが発熱し風邪をひいてしまいました。子どもはいつも絶妙なタイミングで体調を崩してくれます。奥さんとは「キャンセルしなといけないな」と話し、HPで確認すると、当日キャンセルは100%、前日キャンセルは50%のキャンセル料がかかると載っていました。私は奥さんに宿に電話しといてと頼み仕事に出ました。それからお昼になり、奥さんから電話がかかってきました。その内容は「キャンセル料がかからなかった!」ということでした。詳しく事情を聞くと、宿からキャンセルの理由を聞かれ、子どもが体調を崩した旨を伝えると「当方はお子様の体調不良の場合のキャンセルについては、キャンセル料を頂いておりません。」という回答を受けたとのことでした。そのことに夫婦ともに甚だしく感動し、絶対また行きますと伝え、年明け折を見て行ってきた次第です。

今回の件に関しては、子どもがいる家族旅行の場合に関して非常にありがたいサービスでした。全ての旅行客に当てはまるものでもないですし、その他のサービスが飛び抜けて良かった訳でもないです。マニュアル通りの対応だったかもしれません。ただ、たまたまそういう事象になり、そういう対応を受けたことが私の心に非常に残り、すごくいい旅行になったということです。

「サービスとは」と非常に曖昧なタイトルにしましたが、サービスとは全ての商売に通ずる基本概念であり、我々も常お客様が何を求めているのかを考えることを念頭におき仕事をしていますし、先輩からもそう教えられ後輩にもそう指導しています。何か一つの出来事が全ての信頼を失うこともありますし、何か一つのことが全てをよく見せてくれることもあるのだと気づかせてくれたことに感謝を込めて掲載させて頂きました。


( 中 野 )
「目標の意識化」
初めまして。昨年の8月より入社致しました岡崎と申します。
この業界に足を踏み入れ、早くも半年が経とうとしておりますが、慣れない業務に戸惑い失敗することが多く、先輩方の背中がとても遠く感じることもしばしばあります。
しかし、半年前は点と点だったものが線となり、少しずつ任せていただける仕事が増え、ありがたい気持ちと重い責任を感じながら、業務に励む日々でございます。まだまだ勉強中の身ではありますが、早く皆さまのお力になれるよう、精一杯努力してまいりますので、どうぞご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

少し前の話になりますが、私は資格取得に必死になっていた時期があります。
元々は"この分野に詳しくなりたい""スキルを身につけたい"という単純な動機から勉強を始めました。徐々に理解が深まると勉強の難易度も上がり、資格試験に合格すると自信が芽生え、更に勉強する意欲を掻き立てました。
ところが気が付けば、身に付けた知識を数値化することに躍起になっており、"その勉強を続けて自分はどうしたいのか?"という目的を見失っていたのです。「好きこそものの上手なれ」という諺があるように、楽しくないなと思うようになると、学ぶ吸収力もスピードも段々弱まり、勉強することが億劫になりました。 果たして資格が取得出来ても、それ自体が目的となって、そこで達成感を感じているようでは何の成果も生み出しません。資格取得はあくまで目標に到達するための一つのツールであるのだと、時間が経過してようやく気付きました。

そしてこれは仕事をする上でも、同じことが言えると思います。日々勉強をするのはもちろんですが、その先に"自分自身はどうなりたいのか?"という目的を持ち、"そのためにはどうすればいいのか?"という目標を設定することが重要です。それは達成できないような大きなものでなくても、また目的に向かう目標はいくつあっても構いません。まずはその目標を設定し、次に意識して具現化することが大事なのです。そしてそういう一つ一つの積み重ねや不断の努力が、仕事の成果を上げていくことになり、やがては成長につながるのではと思います。

まずは時間がかかっても丁寧に業務を熟し、俯瞰的に自分自身を定点観測した時に成長出来ていると実感できるよう、目標を意識して業務に励んでまいりたいと思います。

( 岡 﨑 )

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