年金受給資格期間短縮法 |
平成29年8月31日より年金の受給に必要な加入期間が25年から10年に変更されました。
この変更により約64万人が新たに年金受給権を取得するそうです。(報道機関により数字にばらつきがあります) この大きな変化への準備として、今年の2月下旬より年金加入期間が10年以上の方を対象に案内(年金請求書「短縮用」)が行われていましたが、 この作業も7月で終了予定となっています。これからは加入期間10年未満の方に「改正内容のお知らせ文書」を送付するようです。 ここでポイントですが、加入記録が10年未満で案内が来ない場合でも、合算対象期間があることにより年金の受給ができる人がいます。 また、記録誤りのケースもあります。両ケースともに従来の25年では検討に値するほどの期間が無いと考えていた方も、 10年に短縮されることにより年金を受給できる可能性が出てきます。こういった可能性があることから、合算対象期間の確認など、 年金記録を正しく確認することが今まで以上に重要になってきます。 ご身内で無年金の方がおられましたら、念のため加入記録を確認しておくことをお勧めいたします。 <合算対象期間 ※年金機構HPより> 老齢基礎年金を受けるためには、原則として、保険料を納付した期間と免除された期間を合算して10年の年金加入期間が必要です。 しかしながら、これまでの年金制度の変遷の中で国民年金に任意加入しなかったり、 国民年金の被保険者の対象となっていなかったことなどにより10年を満たせない場合があります。 そこで、このような方も年金を受給できるよう、年金額には反映されませんが受給資格期間としてみなすことができる期間があり、 この期間を「合算対象期間」といいます。 保険料を納付した期間と免除された期間に合算対象期間を加えた期間が10年以上あれば老齢基礎年金の受給要件を満たすことになります。 |
( 大 瀬 ) |
iDeCo(イデコ) |
最近金融機関の広告で「イデコ」という名前をよく目や耳にするようになりました。
個人型確定拠出年金制度が2017年から名称を変更し対象外であった公務員や主婦なども入れる制度として生まれ変わったものです。 確かに、個人型確定拠出年金制度と聞くよりも、なんだか身近に感じられるネーミングですね。地元の金融機関も商品を勧めていることもあり、得意先より質問が増えてきているため、今回はイデコについて簡単に紹介させていただきます。 今年から加入出来るようになった新制度(イデコ)は、従来加入できなかった公務員等や第2号被保険者の被扶養配偶者(第3号被保険者)の方も加入できることになりました。 この商品の場合、税理士事務所に勤めている立場からメリットを探すと、節税のメリットが魅力かなと感じます。 大まかにまとめると以下のとおりです。 ①積立時→掛金の全額が、所得税と住民税の計算を行う時に所得から控除される ②運用時→運用で儲けた利益は非課税になる ③受取時→退職所得控除の対象となるため、退職金の税金の計算をする所得から一定額が控除される 上記のメリットを見ると、主婦の加入が追加されましたが、節税の見地から考えますと、 毎月所得が無い又は所得税などの税金のかからない額で仕事をしている主婦の方については、節税メリットは薄くなります。 加入を検討されている方は、取り扱う金融機関により取り扱う商品が異なっており迷われると思います。 商品により手数料や信託報酬やサポート体制など異なりますので信託報酬等のランキングなどを参考にしてはいかがでしょうか。 また、月額5千円から積立ができる為、投資に興味がある方や勉強したい方なども貯めて学んで運用する経験もできてよろしいかと思いました。 |
( 古 堅 ) |
96歳、大学卒業 |
インターネットのニュース記事で気になった記事がありましたのでご紹介させて頂きたいと思います。 高松市の平田繁実さん(96)が11年かけて京都造形芸術大学の通信教育で陶芸を学び、京都市のキャンパスで昨年3月に卒業したという新聞記事です。 平田さんは「このような機会を与えてもらい、大学と元気な自分の体に感謝したい」と喜びを語ったそうです。 京都造形芸術大学によると、「学士の学位取得者としては世界最高齢ではないか」とのことで、平田さんはギネス世界記録に申請する予定とありました。 平田さんは定年後に通い始めた陶芸教室で仲間に勧められ、2005年に85歳で同大学通信教育部の陶芸コースに入学し、 自宅でレポートを作成しながら、大学にも足を運び陶芸を学びました。11年間かけ、卒業に必要な数を超える131単位を取得したそうです。 96歳という年齢には本当に驚きますが、85歳という高齢で大学に入学するという行動力には感心すると同時に、 「何かを始めることに遅すぎるということはない」という格言を改めて感じました。 どんなことでも、始めようとする"何か"によっては、年齢制限があったり、年齢、時期による有利不利があったりすることは付き物だと思います。 しかし、それよりも自分自身の気持ちの部分で年々新しい事への挑戦に対して腰が重くなっていくという要素の方が、実はほとんどの方が大きいのではないかと思います。 私自身も本当に月日が経つのが毎年毎年早く感じるようになっています。 税理士を目指してこの業界に移りましたが、長き道のりの中、まだ税理士にはなれていません。 仕事との両立の中、忙しさを言い訳にしてしまっていましたが、今一度自分自身の目標を見つめ直し、 そこに向かって行動していこうと思います。 努力をしなければ何歳になっても税理士にはなれませんが、 逆に何歳からでも努力をすれば必ずなれると信じて(でもできるだけ早くなれるよう)、邁進します。この記事を読んでそう感じました。 今年も早いものであと3ヶ月程。一日一日を大事にしていきたいと思います。 |
( 茂 山 ) |