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和輪話(わ わ わ)

私たちがクライアント様向けに毎月発信している事務所レターです。
少しでも旬な情報をお届けできれば・・・と所員ひとりひとりがネタ探しに奔走!の毎日です。
お得&おもしろい情報があなたにも見つかるかも・・・一度、のぞいてみて下さい。

令和4年 8月号

「2つのインフレ」

 2022年4月以降、家電製品、食料品、日用品、水道光熱費などあらゆる物の値上げが始まっております。消費者物価指数の上昇率は前年比で2.1%上昇しており約7年ぶりの高水準となりました。
 また企業間で取引される物品の価格変動を表す企業物価指数についても前年同期比10.0%と過去最高水準となっています。原因としては、輸入物価(非鉄、鉄鋼、石油製品など)が高騰を続けている為です。企業間取引は世界的な物価水準を反映して行われることが多いため、海外のインフレの動向に左右されがちです。現在はウクライナ侵攻を行ったロシアに対する経済制裁の影響により全世界のインフレに拍車がかかっている状況です。
 海外、特にアメリカでもインフレは著しく消費者物価指数は前年同月比で8%上昇しています。しかしアメリカの賃金も5%で上昇しているため実質的な物価高の影響は日本よりも少ないと言えます。また賃金が上昇基調にあれば消費は減退しにくく、値上げの効果により企業収益は拡大し、利益が労働者へ還元されて消費がさらに活発化する、という好循環が生まれやすい環境にあります。
つまり、今の日本のインフレとアメリカのインフレには大きな違いがあります。
※7月に入りアメリカでも消費者物価指数は賃金の上昇率を大きく上回ってきており、日本のインフレに近づきつつあります。
さらに日本の場合は歴史的な円安がインフレを助長しています。

 この状況を改善する為に中長期的に取り組む必要があるのが労働生産性の向上だと考えられます。日本の労働生産性は主要先進国の労働生産性より低く、賃金を向上させるためには必要不可欠な要素です。政府与党が取り組んでいる賃上げ促進税制の施策の方向性は間違いないと思います。
 しかし、賃上げ促進税制の「納税すべき法人税を減額できるという恩恵」は、中小企業の60%以上が赤字法人(納税すべき法人税が無いので賃上げ促進税制の恩恵を受けれない)であるという今の日本の状況を考えると違う施策も必要ではないかと思います。
( 真 下 )
「ビールと発泡酒の定義」

 突然ですが、皆様ビールはお好きですか?私は大が付くほどビールが好きです。今年は歴史的な速さで梅雨が明けあっという間に暑くなり、ビールが美味しい季節がやってきましたね。私がビールと出会ったのは、大学時代にアルバイトをしていたベルギービール専門のレストランでした。ベルギーはチョコレートが有名なのですが(かの有名なゴディバもベルギー産!)、次点はビールと言っても過言ではない程のビール大国なのです。
 日本で主流なのはアサヒスーパードライ、キリンラガーなどの“ラガー”ビールですが、ベルギーには“ラガー”の他に“エール”と呼ばれる種類のビールが数多くあります。ベルギービールには“ラガー”、“エール”の中にさらに細かくトラピスト、アビィ、ゴールデン、ランビックetc.と言った分類があり、更にその分類の中にビールにしてはとてもアルコール度数が高いもの(13%超も!)や、とんでもなく酸っぱいもの、ワイン樽やシャンパーニュ樽で発酵されたもの等、個性が強いビールが数多く存在するのですが、私が初めて好きになったのは“ミスティックチェリー”というチェリーを使用したビールでした。
 苦味の少ないホワイトビールにチェリージュースを25%混ぜて作られたこのビールは非常に飲みやすく、「ビールは苦い炭酸」という当時の私の概念を根から覆したのです。チェリーやカシス、ベリー等、様々なフルーツを使ったビールにとことん魅了されていったのですが、ある日ボトルに貼ってある裏ラベルが目に入りました。品名が「ビール」ではなく「発泡酒」と表示されている…!これはビールではないの…?
 「発泡酒」と言えば、「ビールより安価なビールのような飲み物」というイメージが強かったので、理由を調べたところ日本の酒税法による「ビール」の定義が影響していました。

酒税法によるビールと発泡酒の定義(要約)
【ビール】
・麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの(麦芽の使用割合100%)
・麦芽、ホップ、水及び麦、米や果実、コリアンダーなどの香味料等の特定の副原料を使用して発酵させたもので、麦芽の使用割合が50%以上のもの

【発泡酒】
麦芽又は麦を原料の一部とした発泡性のある酒類で尚且つ
・麦芽の使用割合が50%未満のもの
・ビールの製造に認められない原料を使用したもの
・ 麦芽を使用せず麦を原料の一部としたもの
 前述のビールに含まれる25%分のチェリージュースは「ビールの製造に認められない原料を使用したもの」に該当するため、「発泡酒」という表示になるのです。ベルギービールには同様の理由で「発泡酒」表示のものが多々ありますが、味はもちろんのこと多種多様なボトルデザインやビールの専属グラス等、目でも楽しめること間違いなしですので、是非ベルギービールにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
( 﨑 山 )
 
「感染症の歴史について」

 新型コロナウィルス感染症が世界に猛威を振るい続けています。最初に日本国内での感染者が確認されたのが、2020年1月なので、もう少しで3年が経過しようとしています。中国の武漢で未知のウィルスが発見されたというニュースを初めて聞いたとき、私は、ここまで、影響が長引くことは全く予想していませんでした。むしろ、中国国内のことであり、日本には関係ないだろう、ましてや自分の生活には、何の影響もないだろう、そう高をくくっていたぐらいでした。その考えが、ダイヤモンドプリンセスの件が大きく報じられ、また日本に初めて緊急事態宣言が発出する等し、大きく変化していきました。
 徐々にいわゆるwithコロナの生活様式にも慣れ始めた昨今ですが、未だに感染終息が見通せない昨今の状況に影響を受けていない人の方が少ないのではないでしょうか。街ではまだまだ、マスク姿の方が多く、基本的な感染対策の徹底が呼びかけられています。収まるかと思えば、拡大を繰り返しという状況が続く中で、そうした状況に気をもんでおられる方も多いのではないでしょうか。

 過去の感染症はいったいどうやって終息していったのだろう?そんなことが気になったので、過去の感染症の歴史を簡単にではありますが、調べてみました。そもそも感染症とは、病原体(=病気を起こす小さな生物)が体に侵入して、症状が出る病気のことをいいます。その歴史は古く、紀元前の頃には天然痘が流行していたといわれています。紀元後になってからは、歴史の教科書等にも掲載があるペストの流行があり、結核、マラリア等、様々な感染症が登場してきました。人類は、これらの感染症に屈するより他なかったのですが、感染症への対処方法が分かり始めた19世紀後半から、風向きが変わり始め、死亡者数が大幅に減り始めています。さらにその後、スペイン風邪や新型インフルエンザ、SARSといった感染症と人類は、戦ってきました。スペイン風邪について詳細をみていくと、流行は3回あり、収束には2年かかった経緯があります。終息することができた要因としては、集団免疫が獲得できたことが挙げられています。集団免疫とは、一定割合以上の人が、ウィルスに対して免疫を持つと、感染者が出たとしても他の人に移りにくくなり、流行しなくなる状態に至ることをいいます。ただ、この集団免疫の獲得については、具体的に何年で獲得できるかは不明なことがまだまだ多いらしく、新型コロナウィルスについても、あと何年で獲得できるかは、分かっていません。
 私たち一人一人にできることは、よく言われている基本的な感染対策の徹底しかないようです。また身の回りを清潔に保つことや、免疫力を低下させないことも、感染症対策につながるようです。具体的には、①十分な睡眠をとること、②バランスの取れた食事を取ること、③適度な運動をすること、④規則正しい生活を送ること等が上げられます。またこうした行いを持続することで、感染症対策だけでなく、日々の健康維持にもつながります。また最近は、猛暑が続いていることも考慮すると、猛暑で弱っている身体の助けにもなるかもしれないですね。

 まだまだ、暑い日々やコロナ禍、また暗いニュースが報道される今日このごろですが、皆様もお体には気を付けて、日々前向きに過ごしましょう。
( 田 中 )

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