景気回復の兆しに |
地域によっては、早くも手にされた方もいらっしゃる定額給付金。 大阪市では、4月下旬頃から申請が始まり、実際に給付が開始されるのは、5月下旬頃から6月上旬頃だそうです。 批判の的となりながら、紆余曲折の中で成立した政策ではありますが、決まったからには受け取る側としてはありがたいもので、 我が家では、受け取る前から何に使おうか検討中であります。 これに便乗し、世間では、定額給付金をターゲットにした12,000円、20, 000円の商品を多く目にするようになっています。 実際に店頭などでは、パソコン、旅行、洋服など様々な商品が「定額給付金キャンペーン」といったキャッチコピーで並んでいたり、 広告などでも「定額給付金特価」などといった文字を目にしたりします。 特徴的なものでは、4人家族(大人2名と子供2名)を想定し、総額で64,000円という価格帯での商品も出ているようです。 昨年後半から、関与先の皆様をご訪問するたびに、 メディアで報道されているような不況というものが実際に身近なところに押し寄せてきているということを身にしみて体験し、 年を越して、改善の兆しどころか、さらに悪循環に陥りつつあるように感じます。 最近は、不況のニュースを耳にするだけで、気持ち自体が不景気になってしまい、世の中の人々すべてが、 お金を使うことを控えるような気持ちになっているように思われます。 この定額給付金の効果はどのようなものになるか分かりませんが、私個人としては、これをきっかけに、 少しでも消費が上向くようになればと思っています。 |
( 河 瀬 ) |
PB(プライベート・ブランド)商品 |
最近、よくPB(プライベート・ブランド)
商品というものを目にしたり耳にしたりするのではないでしょうか。 今回は、このPB商品と言うものを採りあげてみたいと思います。 PB商品が日本で導入されたのは、1960年前後と言われています。 しかし、1960年代は、小売業者の商品企画力が弱かったため、消費者にはなかなか受け入れられず、製造業者主導のもとNB (ナショナル・ブランド)商品との「ダブル・ブランド」として取り扱われる商品でしかありませんでした。 1970年代に入り、「価格訴求型PB」と言われる形態が登場しましたが、価格が安いだけで品質への不安が高く、 まだまだ定着するには至りませんでした。 1980年代では、低価格一辺倒のPB商品から品質を重視した「価値訴求型PB」と言われる形態が登場し、PB商品の開発・ 販売は、拡大傾向にありました。 しかし、バブル経済による好景気によって、消費者の購買行動の変化に対応しきれなかったPB商品は、 停滞を余儀なくされることとなりました。 その後、1990年代に入ると「価格訴求型PB」、「価値訴求型PB」、「プレミアムPB」 の3つの形態のPB商品が出現することで、PB商品の「マルチ・ブランド」化が進展していきました。 また、バブル崩壊後の不況によって、消費者の心理が安価なものへ移行していった為、PB商品は、 少しずつ普及していくこととなりました。 そして現在、大手メーカーである「セブン&アイホールディングス」の「セブンプレミアム」や「イオン」の「トップバリュ」 などの登場により、PB商品の裾野が広がり、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 では、なぜ高品質で安価なものを提供できるようになったのでしょうか。 それは、商品の製造を大手メーカーに委託することにより、メーカー商品と同じラインでPB商品を製造しているためです。 一見、メーカー側にとっては、利益の無いことのように見えますが、メーカーとしては、景気悪化で売上高が伸び悩む中、 自社製品を販売するために必要なテレビCMなどの広告宣伝費や、 店頭の棚を確保する必要がないことなどのメリットがありPB商品の取扱いを行うようです。 こうして消費者に少しずつ浸透しつつあるPB商品、私自身、今までほとんど購入することはありませんでしたが、これからは、 買い物の際、PB商品を1つの選択肢として注目していこうと思います。 |
( 長谷川 ) |
バレンタインデー |
季節は春になりました。 だんだんと暖かくなり、日ごとに過ごしやすさを実感するこの頃です。 春といえば何か新しいことを始めやすい時期であり、同時に出費がかさむ季節でもあります。 例えばお子様がいらっしゃるご家庭においては、進級または進学費用等があげられます。 その他、一人暮らしのための引越し費用や、就職にむけての準備費用、はたまた花見のための宴会費用と枚挙にいとまがありません。 春は確かにもの入りですが、それを過ぎればGW、夏になると花火大会やお祭りが全国津々浦々で催されます。 不況のあおりを受けるとはいえ、このようなイベントや行事のたびに相当数の人々が何かと出費し、 相当の経済効果を生むこととなります。 そしてイベントは年中に存在するため、気づけば常に何かしら出費していることになります。 ところで、バレンタインデーというイベントがあります。 内容は周知のとおりですが、 この女性から男性へチョコレートを送るという習慣は日本独自のもので1960年に森永製菓が大々的にキャンペーンを行ったことからはじまったそうです。 この浸透具合はいまや文化とさえいえます。 これに派生して3月14日にホワイトデーがあります。 さらに今年はやはり森永製菓から逆チョコという、男性から女性に送る発想が展開しました。 コンビ二などでは逆チョコ専用のパッケージでチョコレートが販売されており驚きました。 ちなみにチョコレートの消費量はバレンタインだけで年間の2割を占めるそうです。 行事・イベントというものは本来、その節目を祝うこと等を目的としますが、最近ではそうでもなくなっているのではと感じます。 しかしながら、そこに需要が生まれる限り、起源がどうあれ新しく文化をはじめることが不景気を打開する一手になると思います。 |
( 藤 田 ) |
天眼通(てんげんつう) |
急落 秋の夕日 リーマンショックの株 麻生内閣の支持率 |
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