今年を振り返って |
今年も残すところあとわずかになりました。今年も様々な出来事が起こりました。
今年一番の出来事としては、夏の衆議院総選挙における民主党の勝利による政権交代です。 従来の政治に国民が不満を持ち新しい政治、 特に官僚主導型政治から政治主導型の政治に切り替わることを希望した結果だと思います。 その結果、予算の作成の過程が事業仕分けという新しい言葉を生みだし、無駄な予算が白日の下にさらけ出されたことと思います。 また、予算の割振りも従来の箱もの中心から人への移行が明らかになりました。 例えばダムの建設中止や凍結、子ども手当の創設、高速道路の無料化、暫定税率の廃止など国民にやさしい予算であると思います。 しかし、無駄を削っても、子ども手当等に使う予算をねん出できなくて、赤字国債を発行することは、長期的にみれば、 その負担は国民に廻ってくることになります。 国家の歳入が、本来の税収よりも国債の割合が多いなんて企業経営に置き換えると、 売上高を上回る借入により運営していることになりいずれ破綻することは予測できます。 景気では、昨年のリーマンショック以降製造業を中心に売上が低迷し続け、資金不足に陥っている企業は少なくありません。 何とか売上を上げたいがために、値下げ競争が激しくデフレは進んでいます。 景気を支えるために、国はエコポイントやエコカー減税を実施してそれなりの成果を上げていますが、これが廃止されると、 消費はさらに低迷する可能性があります。 緊急融資で急場を凌いできている企業もデフレにより借入金の負担が重くなっているのも事実です。 国は市場にもっとお金を流通させインフレの方向に舵を取らなければ、景気がなかなか回復するとは思いません。 しかし、一方で物価下落している時は、設備投資をするチャンスでもあります。 余剰資金のある企業は、高効率の設備や省エネ設備に投資して企業体質を強化すべきであり、 これにより景気が上向く可能性があると思います。 今春WBCで日本チームが優勝したのが遠い昔のように思えますが、 来年は冬季オリンピックやサッカーのワールドカップが開催されます。 この世界的なイベントがきっかけで景気が刺激されるのを期待します。 来年は、皆様にとってより良い年になりますようにお祈りいたします。 |
( 福 田 ) |
子ども手当と税金 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年も残すところわずかとなりました。 本当に今年もいろいろな出来事や事件が起こりましたが、皆さんは何が一番印象に残っていますか? 私は今年8月に行われた衆議院議員総選挙により民主党へ政権が交代した事です。 私と同じくこの政権交代が印象に一番残っていると思われる方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。 今回はこの政権交代により『子ども手当』が創設される予定です。 この『子ども手当』について記載したいと思います。 子ども手当とは、15歳の4月1日の前日までの子どもの保護者に月額2万6千円支給され、支給時期は2月、 6月及び10月の年3回それぞれの前月までの分を支給する予定となっています。 ※2010年の手当は半額の1万3千円です。 類似手当には児童手当があり、小学生以下の児童1人につき、月額5千円~1万円の支給がされています。 子ども手当の施行がされればこの児童手当は廃止される予定となっています。 子ども手当の創設によりこの手当の財源の確保が問題視されており、 この財源確保の為に所得税及び住民税の扶養控除及び配偶者控除の廃止が充てられるとされています。 では、実際この子ども手当が施行された場合はどうなるのでしょうか。 具体的に数字を使って見てみましょう。 例1)夫婦片働き・子ども2人の場合 ●年間500万円の給与所得
例2)夫婦片働き・子ども0人の場合 ●年間500万円の給与所得
※2010年の子ども手当は312,000円です。 ※施行後の住民税は改正により金額変更になる可能性があります。 さて、上記の金額をご覧になっていかがでしょうか?子どもがいる場合といない場合では負担額が違います。 子どもがいない場合は税負担が増加するのは一目瞭然ですが、 子どもがいる場合でも児童手当に比べると子ども手当のほうが手当額は増加しますが、税負担額は増加しますので、 単純に手当が増加する分が得をするという考えは間違いです。 |
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( 水 谷 ) |
天眼通(てんげんつう) |
今昔三題 ◇◇◇ 窮鼠<キュウソ>を咬む ―昔 鳩総<キュウソウ>亀に咬まれる―今 亀井の横槍 ◇◇◇ 入るを計って出<イヅル>を制す ―昔 出<イヅル>を計って出<イヅル>を制す―今 事業仕分け ◇◇◇ サムエルソンの経済学 ノーベル賞 ―昔 サムエルソンが死んだ リーマンショックのアメリカ経済―今 サムエルソンは本当に死んだ |
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