捨てる!捨てる!捨てる! |
この秋、ジョインの社内での取り組みの一つに書類の電子ファイル化があります。 税理士事務所という職業柄、お客様の過去の申告書や税務に関する資料など莫大な量の書類が事務所の書庫に保管されています。 今後はそれらを紙媒体として管理するのではなく、電子ファイルとしてパソコンに取り込み、 事務所サーバー内で管理していこうというものです。 専用のソフトで管理することにより、お客様ごとの検索や、年度別、税目別の検索など瞬時に過去の資料を探し出すことが出来ます。 また事務所の書庫のスリム化や、ペーパーレスにすることによるコストダウンの効果もあります。 この取り組みを始めるにあたって、私自身、身の回りの資料や書庫を整理してみました。 ところが出るわ出るわ!不必要な資料や化石のような資料が…… 皆様も経験があると思うのですが、いつか役に立つだろうと思って残してしまう資料、捨てきれずに置いてある書類、 おそらく二度と日の目を見ることはなく、書庫やデスクの中で永遠に眠っていることかと思います。 それらが会社の中で無駄なスペース、無駄なコストを招いている可能性は大いにあります。 効率面を考えても、整理整頓された中での業務の遂行はスムーズに行われますでしょうし、 職場環境の衛生面においても効果があると思います。 また企業のコンプライアンスの管理という面では、 不必要な資料を無意味に残しておくことは思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。 皆様の会社でも、身近に出来るコストダウン、職場改善の手法として、古い資料の整理整頓、廃棄をぜひ実践してみてください。 ジョインの電子ファイル化の効果はまたあらためてご報告します。 |
( 安 達 ) |
遺言書が書けますか? |
「遺言書」決して良いイメージのある言葉ではありませんが、
人々の関心は高まっているようです。 公正証書遺言書の作成件数については平成21年度で77,878件とここ10年で約1.4倍に、 20年前と比べるとほぼ倍増となったそうです。 (日本公証人連合会公表資料より) このように遺言書作成の増加に至った要因の一つに相続に伴う紛争の防止が挙げられます。 「遺言」によれば法律で定められた相続関係の変更及び制限が可能となります。 そこで「遺言書でできる事」を下記でご紹介します。 1.財産の処分に関する事項 定められた相続人以外のものに対する財産の遺贈等、財産処分に関する内容の指定 2.身分に関する事項 非嫡出子の認知等、相続人となるべき人に関する内容の指定 3.相続に関する事項 法定相続分とは異なる相続分を指定する事等、遺産分割に関する内容の指定 4.遺言執行者に関する事項 遺言執行手続きを円滑に進めるための遺言執行者の指定 「遺言」とは自分が生涯をかけて築き,かつ守ってきた大切な財産を,最も有効・ 有意義に活用してもらうために行う遺言者の意思表示です。 遺言書は中小企業の事業承継にも利用できます。 中小企業経営者の方が保有する自社株式や事業用資産など、 生前に移転することが困難なこれらの資産を遺言を活用すれば後継者へ集約する事ができます。 なにより経営者の方が遺言書を作成される場合には後継者が決定している事が前提であり事業承継問題の一つの山は超えていることかと思います。 社長は遺言書が書けますでしょうか? |
( 野 神 ) |
薬も価格競争?! |
厚生労働省は、2009年度の医療費が前年度の3.5%
増しの35兆3千億円で過去最高を更新したと発表しました(公的医療保険と公費から支払われた分を集計)。 70歳以上の医療費が全体の44%を占め、高齢化が進んだことが主な理由とされています。 そんな中、政府は医療費抑制の手段として「ジェネリック医薬品」の使用を促進しています。 さらに、医薬品業界では主力薬の特許切れが相次ぐことで医薬品メーカーの収益に大きな影響が出るのではないかという 「2010年問題」に直面しており、その解決策としても「ジェネリック医薬品」が注目されているようです。 最近では病院や薬局、CMでも見かける様になった「ジェネリック」という薬。 どういうものなのでしょうか。 おもに薬は2種類に分けることができます。 ①臨床試験などで莫大な時間や研究費等をかけて開発したのち、特許を取得し、期間中(20~25年) は開発したメーカーが独占的に製造販売することのできる「先発医薬品=新薬」 ②その特許期間が切れた後に厚生労働省に承認を得て、他社メーカーもその同じ成分と効果のある薬を製造販売することができる 「後発医薬品=ジェネリック医薬品」 はじめにジェネリック医薬品は医療費を抑えることができるとお話ししましたが、 その理由は新薬に比べて開発等の期間やコストを大幅に抑えることができるため、薬の販売価格を安くすることができるようです。 長期間の服用が必要な場合を考えてみると、安心して同じ効果を得ることができるのであれば負担が少しでも減ることは、 経費の削減という観点からも重要なことかもしれません。 しかし、どんな状況下でも安ければいいということではないのではないでしょうか。 大切なのは利用する自分自身もしくはお客様の安心面や効果、医薬品であれば副作用面なども納得・ 理解して選択することだと思います。 不景気な世の中、私たちはどうしても金額に重点を置きがちになっているのは事実です。 また景気を上向きに変えていくのもお金を使う私たち自身です。 物が豊富にある今、お金は私たちにその使い方や意義を問うてきている気がします。 お金は大切です。 しかしその存在に惑わされずに前に進んでいきたいものです。 |
( 北 島 ) |