一番うれしいご契約 |
猛暑だった夏もようやく落ち着き、朝晩は少し涼しく感じるようになりました。
今年も早や4分の3が過ぎました。 年々、時の経つ早さを痛感します。 さて私どもの業界では秋口から年末にかけて少し慌ただしくなる季節となります。 9月決算、中間決算、年末調整などなど…。 また関与先様以外の方からの税務相談やお問い合わせなども比較的多くなる時期です。 今年もさまざまなご縁で新しい企業様や社長様と出会い、お付き合いを始めさせていただいております。 きっかけの多くは関与先様からのご紹介、金融機関の方からのご紹介、 最近では弊社のホームページをご覧になられたといった方など、年間数十件の新しい顧問契約を始めさせていただいております。 どのようなご縁や出会いにも思い出があるものです。 そんな中でも、心の底から「うれしい」と思えるようなご契約が一年を通して数回あります。 それは「再契約」です。 例えば数年前に業績不振でやむなく休業状態になった関与先様、今年の春先に連絡をいただき、 新しいご商売が順調なので再度契約を依頼したいとのこと、「うれしい」と思える瞬間です。 また、残念ながら他の会計事務所に移られた関与先様、数ヵ月後にご連絡をいただき、 やっぱりジョインのサービスのほうがよかったので再契約したいと言ってもらえた時。 本当に「うれしい」お言葉です。 これからも、新しいご縁や出会いで様々な企業様や経営者の方と巡り会い、そしてお付き合いが始まると思います。 そのご縁や運命に感謝し、従業員一同、これからも情報提供の充実とサービスの向上に努めてまいりたいと思います。 |
( 安 達 ) |
万一の場合の遺族年金 |
最近、年金未納問題が頻繁に新聞・ニュースなどで取り上げられています。
年金といえば「老後の生活資金」というイメージがありますが、それだけではありません。 自分が死亡した場合に残された遺族に支給される遺族年金や、 病気やケガで障害を負った場合に支給される障害年金などの制度もあります。 「自分が亡くなった場合でも、自分の納付した年金が遺族に支給される」 という遺族年金制度の存在をご存知の方は多いかと思いますが、実際のところ、どういった要件で、 いくらぐらい支給されるものなのでしょうか。 会社役員やサラリーマンの場合、年金制度は2階建てになっており、1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金がある、 ということはご承知かと思います。 遺族年金につきましても、1階部分の遺族基礎年金と2階部分の遺族厚生年金とがありますが、 それぞれ支給される要件や金額は異なります。 まず1階部分の遺族基礎年金ですが、「(夫の死亡時に)18歳未満すなわち高校生以下の子がいる妻」に対して支給されます。 従いまして、夫の死亡時に子供がいない家庭や、子供が全員高校を卒業している家庭には支給されません。 また、逆に妻が死亡した場合には、夫に対しては支給されません。 支給金額は、平成22年現在、年額792,100円+α(子供の数によります)で、 末子が18歳となり高校を卒業するまで支給されます。 ただし、国民年金の未納状況によっては支給要件を満たさない可能性がありますので、 経済的な事情により年金の納付が困難な場合でも、必ず免除の手続きを行っておきましょう。 次に2階部分の遺族厚生年金ですが、こちらについては死亡時に厚生年金に加入中であることが要件となっています。 従って会社を退職した後や、業績低迷により役員報酬を支給停止し厚生年金を脱退した後に死亡した場合には支給されません。 支給金額は、1階部分の国民年金のように固定額ではなく、それまでに納付された金額に応じて支給されますが、 平均給与が月40万円のサラリーマン・会社役員が50歳で死亡した場合で、年額60万円程度が支給されます。 また遺族厚生年金については、遺族基礎年金とは異なり、厚生年金を納付していた妻が死亡した場合でも、夫に対して支給されます。 世帯主に万一のことがあった場合の遺族保障を考える際には、家族構成(必要な生活費・養育費)や住宅状況(持ち家か賃貸か)、 既加入保険による保障額がいくらあるか等のほか、遺族年金がどの程度支給されるかという情報は非常に重要です。 皆さんのご家庭におきましては、万一の場合の保障は万全でしょうか。 |
( 山 下 ) |
幸せ度 |
皆さんは「幸せ」を感じるときはどのようなときでしょうか? 20代以上のビジネスパーソンに質問したところ、「仕事がうまくいったとき」「趣味などに没頭しているとき」 「家族と過ごしているとき」というのが上位の回答だったそうです。 また、自分の幸せを判断するときに重視する事を聞いたところ「経済的な余裕」が最も多く、「健康状態」や「仕事の充実度」 が上がったそうです。 私自身は仕事をがんばった後、お酒を友人と飲んでいる時などにとても幸せを感じたりします。 これも家族と過ごしているときに幸せを感じているという事に近いと思います。 勿論、経済的な余裕がなければお酒を飲む事もできませんので、一番大切なものは経済的な余裕という事になるのかもしれません。 経済的な余裕や生活の満足感を感じるためにはどのくらいのお金が必要なのでしょうか? アメリカの経済学者と心理学者が、生活の満足感と収入額との関係を調べたところ、 一定額を超えるとお金は生活感に影響を与えなくなり、その分岐点は年収75,000米ドルであり、 お金が増えれば増えるほど幸せを感じるわけではないそうです。 では、人が幸せを感じるとはどういう事でしょうか? 人間は幸せというものを脳で感じます。 そして、それぞれ個人の脳には幸せ度の目盛りである「幸せ度」がそれぞれ設定されていると考えられています。 どんな時でも幸せだと言える楽観的な人もいれば、どう努力をしても幸せを感じられない悲観的な人もいます。 この違いをもたらすのが個人の脳に設定されている「幸せ度」です。 どんな些細な事にでも幸せを感じられる人はこの「幸せ度」が高いといえます。 上記の分岐点よりも収入額が上の人はこの「幸せ度」が下がっていると考えられます。 最近の研究によって、この「幸せ度」は50パーセントが後天的な要素(いままでの習慣的な考え方、使う言葉や行動) によって決まるということがわかってきました。 また、 大人になってからも考え方や行動パターンを変えることによって上記の要素を変えていくことができるという事が明らかになっています。 現在、日本は長引く不況から抜け出せず、これからも景気が上向くまでにはしばらく時間がかかると思います。 お金を稼ぐことが難しくなってきている今、この「幸せ度」を見直すことも必要かもしれません。 皆さんも自分の「幸せ度」を一度考えてみるのはいかがでしょうか? |
( 西 野 ) |
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