税制改正について |
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。 さて先日、平成23年度の税制改正大綱が発表されました。 あらためて皆様に直接関わってくる改正点をピックアップしていきたいと思います。 1 法人税率の変更 ・普通法人と中小法人の年800万円超 30%→25.5% ・中小法人の年800万円以下 22%→19%(措置法18%→15%) 2 給与所得控除の見直し 給与収入が年間1500万円を超える場合の給与所得控除に245万円の上限が設けられます。 3 役員給与の給与所得控除の見直し 法人の役員については給与収入が年間2000万円を超えた場合は、 給与所得控除がさらに段階的に減少し、 年間4000万円を超える場合は、一般の場合の1/2(125万円)となります。 4 役員退職手当の見直し 勤続年数5年以下の法人役員については、1/ 2課税が廃止になりました。 5 消費税について ・課税売上高5億円超の事業者は仕入税額控除の「95% ルール」適用不可 ・事業者免税点制度について、「課税売上高1000万/6カ月」の新ルール 6 相続税の基礎控除、税率構造の見直し ・ 基礎控除 5千万円+1千万円×法定相続人数→ 3千万円+6百万円×法定相続人数 ・税率構造 6段階、最高税率50% → 8段階、最高税率55% 上記1以外は全て増税です。 とくに経営者の皆様方におかれましては、法人個人合わせましたタックスプランニングの再設計があらためて必要かと思います。 更なる情報、詳細は弊社スタッフまでお気軽にお問い合わせください。 |
( 安 達 ) |
相続対策 | ||||||||||
皆様も新聞等でご存じだと思いますが、
平成22年12月16日に税制改正大綱が発表されました。 今回の改正では高所得者及び相続財産の多い方にとっては税負担が非常に重くなる改正が盛り込まれています。 その中の相続税の改正案を具体例で紹介させていただきます。 相続税の課税ベースの見直し 相続税の計算をする際に、 大多数の方は基礎控除の金額が大きいために結果的に相続税の申告や納税が不要という方が多いのですが、 この改正により相続税の申告や納税が必要になる方が大幅に増える事が想定されます。
現行 基礎控除額8,000万円(5,000万円+1,000万円×3人) となり、相続財産以上のため相続税の申告・納税の必要なし 改正案 基礎控除額4,800万円(3,000万円+600万円×3人) となり、基礎控除を差し引いた課税遺産額が発生(7,000万円-4,800万円=2,200万円) となりますので、その他の控除等がない限りは相続税の申告・納税が必要になります。 その他、死亡保険金に係る非課税限度の見直しや最高税率の引き上げにより該当する人にとっては大きな負担増になるでしょう。 その一方で贈与税の税率の見直しや相続時精算課税の適用要件の見直しでお金を使う若年世代への贈与をしやすくする事で高齢者の保有資産の早期移転を促し消費の拡大を狙った改正だと思います。 今回の改正を機会に該当される方は対策を検討されてみてはいかがでしょうか。
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お雑煮について |
新年明けましておめでとうございます。 さて、お正月といえば、最近ではおせち料理を作る家庭が減っているようですが、それでも、お雑煮は作ります、 というご家庭の方も多いのではないでしょうか。 そもそも、「雑煮」の起源は、諸説あるのですが、一説には大晦日に作り、年神様にお供えした物とされています。 この、年神様は、お正月に各家を訪れるとされる神様で、稲の実り、すなわち穀物を司る神様です。 つまり、お正月は豊作を祈願する行事でもあるということです。 その他の説としては、武家社会における料理の一つであり、その起源は「烹雑(ほうぞう)」 という料理にあるとするものもあります。 「烹」とは「煮る」という意味を持っており、すなわち、「烹雑」とは「餅や野菜といった雑多な具材を煮た料理」となります。 したがって、この説においては、雑煮はお正月だけに食べるものではなかったもののようです。 他にも雑煮の起源に関する説はあるのですが、いずれにせよ、色々な説が挙げられるということは、 それだけ私たちの食生活の中に強く根付いているものであると言えるのではないでしょうか。 お雑煮は、それこそ家庭によって異なっており、私自身、 未だに家のお雑煮と全く同じものを作っている人には会ったことがありません(家族を除いて)。 とはいえ、大きくは、「すまし仕立」、「味噌仕立」そして「小豆仕立」に分かれるのは、皆様もよくご存知かと思います。 この違いには、その地域に根付く文化が強く影響していると言われています。 たとえば、江戸文化の強い地域では、「すまし仕立の角餅の雑煮」、京文化の強い地域では「白味噌仕立の丸餅の雑煮」、 その二つの文化の影響を受ける地域では「すまし仕立の丸餅の雑煮」や「味噌仕立の角餅の雑煮」の他、 稲作の盛んでなかった地域では「餅の入らない雑煮」、砂糖の貴重な地域ではお正月だけでも甘いものを、と 「小豆仕立ての雑煮」や「餡入り餅の白味噌仕立の雑煮」といった風に異なるようです。 とはいえ、現在においては、先祖の出身地や結婚相手の出身地の雑煮が融合され、地域的な要因以外にも色々と異なっています。 つまり、お雑煮はその家の代表的な「家庭の味」と言うことができます。 一年に一度の機会ですから、お正月のお雑煮を食べる際には、家のお雑煮について、 どのあたりの地域や文化の影響を受けているのか考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
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( 石 川 ) |
続きを読む 平成23年1月号