3月11日 |
昨年の今頃、「わわわ」の原稿で阪神大震災について書いた記憶がありますが、まさかその1年後、
それ以上の被害を及ぼす震災が起こるとは全く想像もできませんでした。 震災に関わる税務に関する情報です。 最後になりましたが被災地の皆様へお見舞いを申し上げますとともに、 一日も早い復興を心よりお祈りいたします。 |
( 安 達 ) |
将来設計 |
突然ですが、皆様は10年後又は20年後にどのような生活をされていますでしょうか? また、どのような生活を過ごされたいですか? 私の個人的興味及び業務の幅を広げるため、ファイナンシャル・プランニング(以下FP)について勉強しているのですが、 FP業務の主な業務として、将来、特に退職後の生活提案がございます。 冒頭でご質問させて頂きました「将来、どのような生活を過ごしたいか?」を、具体的にお伺いし、その目標を数値化した上で、 分析と評価を行います。 そこで問題があれば対策を検討し、対策後の効果のシミュレーションを行い、対策プランニングを提案する、 というものでございます。 具体的には、まずはライフイベント表を作成します。 その後、作成したライフイベント表を基にキャッシュフロー表を作成します。 ライフイベント表とは、年ごとのイベント及びそのイベントに係る収支を記載したものです。 一方キャッシュフロー表とは、 そのライフイベント表により算出した収支により年ごとの預貯金等の金融資産の動きを把握するものになります。 (会社の資金繰表に似ています。) 収支の具体例は下記事項等が挙げられます。 収入:給料、退職金、年金等 経常的支出:生活費、住宅ローン、保険料等 一時的支出:自宅の修繕費、車の買換、親族への結婚援助資金、海外旅行資金等 作成したキャッシュフロー表を基に、希望する将来の生活の実現が困難であるかどうかを把握し、 困難であれば問題点を洗い出し対策を施します。 具体的には、生活費、加入されている保険、住宅ローンの返済スケジュール等を見直します。 私自身も、勉強する過程で自分のライフイベント表とキャッシュフロー表の作成をしましたが、現在の生活を見直し、 将来の目標を新たに確認することができ、とても有意義でした。 こういった業務はファイナンシャルプランナー等が行っていますが、ライフイベント表の作成は比較的簡単に行えますので、 ご自身でもできると思います。 ライフイベント表を作成することによって現在の生活を見直し、将来どういう生活を過ごしたいかを、 自分自身でお考えになられるいい機会と思いますので、一度作成されてみてはいかがでしょうか? |
( 真 下 ) |
高額療養費制度 | |
今年も皆様にご協力いただいたおかげで無事に確定申告を終えることができました。
そんな中、個人的に気になった「医療費」に関しまして、ご存じの方も多いかと思いますが、「高額療養費制度」 について少しご紹介させていただきたいと思います。 基本的には本来の医療費の3割を私たちが負担し、残り7割は加入先の公的医療機関が支払うこととされていますが、 その3割分についても高額になってしまうことがあります。 そこで、収入や年齢等によって負担する医療費の上限額を定め、それを超える部分について払戻しをするという仕組みが 「高額療養費制度」なのです。 申請先はご加入の公的医療機関(例>協会けんぽの場合は全国健康保険協会の各都道府県支部)、申請期間は2年以内となり、 現在、一般的な世帯のひと月あたりの自己負担限度額は約8万円(ただし、4回目からは44,400円)となります。 申請をしてから払戻分の振込までは3~4ヵ月ほどかかるそうなので、入院等が決まっている場合には、 事前に手続きをしておくことで支払時に自己負担限度額内に抑えることもできます。 ところが!高額療養費を申請すると、、、80,100+{(500,000-267,000)×1% )=82,430円なので、保険適用外10万円と足して→182,430円支払い(67,570円戻ってくる)つまり、 67,570円お得!<上図右参照> また、保険適用外部分(差額ベッド代や先進医療の技術料等)は自己負担となりますが、 ご加入の医療保険等で備えていただければさらにご負担を軽減することができます。 いかがでしょうか。 ご加入の保険は十分ですか?それとも十分過ぎませんか? 最後に、自己負担限度額は、同じ病気の入院でも月や医療機関をまたがった場合や、「通院」と「入院」 を別々に計算しなくてはいけない等注意点も多いので、詳しくは加入先の公的医療保険へご相談ください。 |
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( 坂 本 ) |