次の一手 |
先日、ある営業会社のトップ営業マンの方とお話しする機会があり、
何かの参考になればと思い、無理を言って営業の現場に同席させていただきました。 |
( 安 達 ) |
情報セキュリティに関して |
本文昔に比べると私たちの周りの情報ツールは大きく変化しています。
インターネット上のサービスやパソコン周辺機器など、 私たちユーザーがその変化についていけているのかが不安になることがあります。 最近少し気になっていることは「野良無線、野良電波、野良AP」などと呼ばれるセキュリティ設定のされていない無線LANです。 街中でスマートフォンなどのWIFI設定を見ると周囲に飛び交っている電波をキャッチしますが、 この中に誰もが接続できる状態の電波が存在します。 これには、個人利用者が甘いセキュリティ設定で利用しているために他人が利用できるものや、 他人の情報を収集することを目的として意図的にセキュリティをはずしているものがあるそうです。 そして、大手セキュリティ会社の調査によると、野良無線を利用してインターネットに接続したことがある利用者は、回答者の54% もいたそうです。 人のものを無断で使おうとする人間は問題ですが、セキュリティ意識が薄く利用されるほうにも問題があります。 もし、自宅の無線LANのセキュリティが甘かった場合、 自宅サーバ内にある個人情報や仕事上のデータが隣人に丸見えになっている可能性もあります。 パソコン通信など一部の詳しい方々が利用していたサービスが誰もが利用しやすいインターネットへと姿を変え、 コマンド式のOSが視覚的に操作できるウィンドウズ等のOSへ変化していきました。 利用者層を広げユーザビリティを追求してきたわけですが、利用者側ではそのサービスの仕組みを理解せず、 表面上の利便性に重点を置いた評価がなされているように思います。 近年、クラウドやNASサーバの家庭利用など私たちが簡単に利用できるサービスがさらに進化していますが利用者各自は、 その利用しているサービスを理解するとともにセキュリティに気を配らなければならないと思います。 |
( 大 瀬 ) |
水無月の楽しみ |
梅雨入りもまだだというのに、雨の日が多くなってきました。 6月といえば、ご存知のように「水無月」と呼ばれているわけですが、旧暦と新暦とで一月ほどずれている今では、 ちょうど雨の多い頃に「水無月」というのも不思議な感じがします。 とはいえ、由来にも諸説があり、「梅雨が明けて、水がなくなる月」という説や「無」が「の」を意味するので文字通り「水の月」 と考える説など、調べるだけでも日本語の奥深さが楽しめるのですが。 さて、「水無月」といえば、6月の呼称である他に、 関西の方でしたら和菓子の名前としてもご存知の方が多いのではないでしょうか。 この和菓子は三角形の外郎(ういろう)生地の上に小豆の乗ったお菓子で、三角形は暑気払いの氷を、 小豆は悪霊払いの意味を表しているといいます。 これは、京都を中心に関西では、6月30日に行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」の折に食べるとされているお菓子です。 「夏越の祓」は、6月と12月の晦に行われる「大祓」のうち、6月に行われるもので、「水無月の祓」とも呼ばれています。 その由来は古く、今とは異なり毎日衣服を洗濯する習慣などはないため、雑菌の繁殖しやすい時期の前に「穢れ」を「祓う」、 すなわち、新しいものに取り替えることによって、疫病などを防ぐ目的があったとされています。 和菓子の「水無月」の由来は、旧暦の6月1日が「氷の節句」と呼ばれており、 この日に暑気払いのために氷室から氷を取り寄せて口にする風習が宮中にあり、高級品である氷を口にすることが出来ない代わりに、 と見立てて作られたものです。 暑気払いの氷を口にすると、夏痩せしないと言われており、氷を口に出来ない人々の間で水無月が広まっていったと言われています。 和菓子は季節を盛り込んだものが多く、その時期でなくては口に出来ないお菓子も多くあります。 水無月もその由来からわかるように、「氷の節句」と「夏越の祓」のある「水無月」に食べるお菓子です。 また、6月には、アジサイ、花菖蒲など、この時期に綺麗に咲く花も多くあります。 特にアジサイは土壌や周りの環境で咲いている間中色の変化を楽しめる花でもあります。 ジメジメとした雨の季節でついつい気分も下がり気味な時だからこそ、この時期だけの楽しみを見つけることが出来れば、 格別ではないでしょうか。 |
( 石 川 ) |
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